国内のインディーゲーム制作ユニット・スカシウマラボは12月29日、『和階堂真の事件簿2 – 隠し神の森』を配信開始した。対応プラットフォームはiOS/Android。基本プレイ料金は無料。前作同様、推理パートで間違うと広告が表示される仕組みになっているほか、ヒント機能の利用時に探偵料として動画広告が流れる。また、タイトル画面から120円以上の投げ銭をすると、広告がオフにできるようだ。
『和階堂真の事件簿2 – 隠し神の森』は、たびたび失踪事件が起こる山奥の集落で、神隠し事件の謎に挑む短編ドットミステリーADVである。本作の舞台であるO県山奥の村には、ある言い伝えが残されていた。なんでも、御隠様なる神が存在し、悪い子は御隠様に隠されてしまうという。また村では失踪事件が繰り返し発生しており、被害者が近くにある鎮守の森で見つかることから、村人たちはその森を神隠しの森と呼び、祟りを恐れるものも現れていた。
本作の主人公は、本庁からやってきた警部・和階堂。神隠しの森で、村の大地主である千堂家の当主・千堂次彦氏が、奇妙な装束をまとった遺体とした発見された。同事件を調査するためにやってきた和階堂は、まずは聞き取り調査を行い、神隠し事件の謎へと挑んでいく。
遺体の発見場所である神隠しの森や村の中などには、調査中の警官や村人たちが佇んでいる。和階堂は彼らに対して質問を投げかけ、まずは事件の概要を把握。神隠しの伝承や村の風習、千堂家についてなど、村の深部に少しずつ踏み込んでいく。会話をしていると新しいキーワードが手に入ることがあり、メモからキーワードをセットして話しかけると対応した人物へ新しい質問が可能に。また、チャプターごとに一定数の重要な話を聞くと推理パートへ移行し、これまでの調査結果を元に考えを整理。調査と推理の繰り返しで、事件の真相が少しずつ描かれていく。
前作『和階堂真の事件簿 – 処刑人の楔』とは、一部の登場人物が共通になっているほか、メモを使って聴き込むシステムが誰から話が聞けるのかわかりやすく進化。動画広告と引き換えに、探偵事務所に電話して助けを借りるヒント機能も搭載されている。ライト推理と謳われているように、軽めの内容となっているが、レトロ風なドットで描かれたグラフィックもあわせて、雰囲気のある作品になっている。
本作を開発したスカシウマラボは、takaoka氏とハフハフ・おでーん氏による開発ユニットだ。本作のゲームエンジンには、Unityを採用。墓場文庫のメンバーの助けも借り、約3か月で開発されたという。
『和階堂真の事件簿2 – 隠し神の森』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。前作も『和階堂真の事件簿 – 処刑人の楔』も、iOS/Android向けに配信中だ。