『Hyper Scape』クロスプレイに対応、マッチング難の改善目指す。新たな目玉であるチームデスマッチも改良

『Hyper Scape(ハイパースケープ)』クロスプレイに対応、マッチング難の改善目指す。『Hyper Scape(ハイパースケープ)』の新たな目玉であるチームデスマッチも改良。

Ubisoftは12月16日、基本プレイ無料のバトルロイヤルFPS『Hyper Scape(ハイパースケープ)』がプラットフォーム間のクロスプレイに対応したことを発表した。あわせてマップが冬仕様になるウィンターイベントの開催や、チームデスマッチモードの改良などがアナウンスされている。


同作のクロスプレイでは、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sのプレイヤーが、クラウンラッシュ・バトルロイヤルモードやチームデスマッチを含むすべてのモードを一緒にプレイできる。PC版のプレイヤーも、招待制によりコンソール版のフレンドとスクワッドを組むことが可能。その場合、PC版のプレイヤーたちとマッチメイキングされる。

本作は最大100人対戦のバトルロイヤルモードを主たるゲームモードとするFPSとして始まったが、人口不足により本来の規模感でマッチを遊ぶことは長らく困難となっていた。Ubisoftはプレイヤーの期待に応えられなかったとして開発体制の見直しを図り(関連記事)、6対6の少人数で遊べるチームデスマッチの導入や、初心者向けコンテンツの充実化など、さまざまな対策を打ってきた(関連記事)。

今回のPC・コンソール双方のクロスプレイ対応は、人口が少ない中でもマッチングしやすくする上で、有効な施策となるだろう。「そもそも遊べない」という状態から抜け出すことが、再び人を集める上での最初のステップになる。なお同作ではアップデートにより、接続するデータセンターを選べるようにもなった。そのため、海外のフレンドと遊ぶときや、うまくマッチングしないときは別のリージョンに移動して遊ぶといった対応が可能。


チームデスマッチは11月から導入され始めた新モード。バトルロイヤルモード用マップの一部分を切り取った狭い一角で、6対6のデスマッチに挑む。敵を倒してポイントを獲得し、最高スコアに到達したチームの勝利。リスポーン有りのルールゆえに遊びやすく、本作のスピード感ある戦闘に魅力を感じているプレイヤーは、その部分を集中して遊べる。本作はアリーナシューター寄りの作品であり、そうした側面を好むプレイヤーから、チームデスマッチといった小規模戦を望む意見が寄せられていた。まだベータ段階であり荒削りながらも、『Hyper Scape』の新たな可能性として期待されている。

そんなチームデスマッチモードは12月10日のアップデートによって改良が加えられている。まずマップが固定ではなく3種類(The Foundry、Hillside、Bus Depot)の中からランダムでローテーションするようになった。また1試合のスコア上限が40から50に引き上げられ、試合時間が最大10分から12分に。さらに同モードにてゲーム内チャレンジをクリアできるようにもなっている。


ホリデーシーズンに突入するということで、12月15日から12月29日にかけてはウィンターイベントが開催される。戦闘の舞台となるネオ・エルカディアが雪に覆われるほか、ホリデーシーズンを祝う期間限定アイテムも登場。普段とは違った印象を与える景観やスキンを楽しめる。最新のアップデート内容およびクロスプレイの詳細は公式パッチノートを参照。

『Hyper Scape』は基本プレイ無料タイトルとして、PC(Ubisoft Connect)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。12月17日からはEpic Gamesストアでの配信も開始される。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

Articles: 1953