Epic Gamesは12月14日、PC版『フォートナイト』のパフォーマンスモードを12月15日から導入すると発表した。パフォーマンスモードをオンにすることで、低スペックのPCでの動作が大幅に改善するという。また高解像度テクスチャをアンインストールして、ゲーム容量を削減するオプションも同時に追加されるようだ。パフォーマンスモードを導入するv15.10のダウンタイムは12月15日18時からの開始予定だ。
パフォーマンスモードは、PC版『フォートナイト』のバトルロイヤルとクリエィティブにアルファ版として実装される。このオプションではとくにノートPCなど、スペックが低いPCで大幅にフレームレートを改善できるとのことだ。PC版『フォートナイト』は最小起動条件が緩く、多くのPCで実行できるものの、快適にプレイできるとは限らない。パフォーマンスモードの導入により、最小条件を満たしているPCならフレームレートの向上や動作の安定が見込めるという。ゲーミングPCでなくとも、ある程度快適な動作が期待できるかもしれない。
Epic Gamesはノートパソコンでパフォーマンスモードをオンにした場合、どれほどfps値が改善するか検証している。たとえば、CPUがIntel i5-8265U クロック数1.60GHz、GPUが Intel UHD Graphics 620、メモリが8GBのパソコンでテストした結果が公開されている。このマシンではパフォーマンスモード適用前は解像度720pで24fpsだったものが、適用後は61fpsまで向上している。ほかのノートパソコンでも、18fpsから45fpsと、2倍以上のフレームレートを出す結果となっている。
パフォーマンスモードについては、設定画面のオプションからオンにできる。DirectX 11やDirectX 12などは「DirectX バージョン」のオプションに、パフォーマンスモードが追加されるということだろう。適用後には、ゲームの再起動が必要になるので注意。
ストレージの使用量を節約するオプションも新たに追加される。高解像度テクスチャをアンインストールして、ゲームの容量を半分近く削減できるようだ。Epic Gamesランチャーを開き、『フォートナイト』のゲームのオプションを開く。「高解像度テクスチャを使用する」のボックスのチェックを外せば完了だ。
現在『フォートナイト』バトルロイヤルモードのデータ容量は約31GB。10月21日のアップデートで99GBから60GBほどデータ容量が削減されたばかり(関連記事)。高解像度テクスチャを削除することで、さらに14GBのデータ容量を節約でき、最終的にゲームサイズを17GBまで落とすことができる。
パフォーマンスモードはゲームのビジュアル品質と引き換えに、メモリ使用量を下げ、CPUとGPUの負荷を減らしてくれる。スペックの高くないPCでプレイする場合はもちろん、すでに設定でグラフィックの品質を下げているプレイヤーにも、恩恵を感じられる設定になるとのことだ。