Onion Gamesが「箱庭型RPG」新作開発を発表。『moon』クリエイターは、子供に理不尽さを突きつけるRPGをつくりたい


国内のインディースタジオOnion Gamesは12月11日、新作として箱庭型RPGを制作すると発表した。ディレクターを務めるのは、同スタジオの顔である木村祥朗氏。『勇者ヤマダくん』『Million Onion Hotel』『Black Bird』の開発を経て、ついにRPGを開発することを決心したようだ。


木村氏は公式ホームページにて新作開発への想いを語っている。この世は理不尽な出来事だらけで、大人はそうした理不尽を放置してきた。子供たちは理不尽を乗り越えられるのか。そうした想いを踏まえ、童話的な浪漫を復活させたいと意気込んでいる。一方RPGの開発は大変だと覚悟しているという。年齢的にも体力的にも最後のチャンスだとし、「力尽きてもいいぐらい注ぎ込んで終わる気合でいく」と開発への決意を語った。

開発スタッフとしては、Onion Gamesタイトルおなじみのキャラクターデザイナー倉島一幸氏が携わり、音楽制作にはセロニアス・モンキースが関わるとのこと。タイトルやプラットフォーム、発売日などは不明だ。ホームページにはコンセプトアートらしき絵が載せられており、かわいくも奇妙なキャラクターが確認できる。そのほか、秘密基地のようなアートも映し出されており、Onion Gamesらしいユニークな世界観のゲームになることは間違いなさそうだ。


Onion Gamesは、これまで『勇者ヤマダくん』『Million Onion Hotel』『Black Bird』『Mon Amour』を手がけてきた。どれもアイデアあふれる作品であったが、『moon』のようなスタイルのRPGを望む声も多かった。Onion Gamesは、そうしたジャンルの作品を作ろうとしているのだろう。

新作についてはOnion Gamesの公式メルマガのぞきみクラブにて報告されるほか、12月25日には20時よりDiscordにて、2020年を振り返り2021年の抱負を語るラジオ放送が実施されるという。決意あふれるOnion Gamesの新作を、楽しみにしておこう。