国境へと旅するADV『Road 96』発表。1996年の夏、自由を求める少女は国からの脱出を目指す

 

フランスのゲームスタジオDigixartは12月11日、情報番組「The Game Awards 2020」内にて『Road 96』を発表した。現時点で発表されている対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語字幕に対応しており、2021年のリリースが予定されている。
 

 
『Road 96』は、自由を求めて国境へと旅するロードトリップADVである。本作の舞台は、1996年の夏。架空の独裁主義国・ペトリアでは、混乱が起こっていた。主人公は、ペトリアで暮らしてきた10代の少女。彼女は、混乱する国から脱出するべく、数千キロ離れた国境を目指して、破天荒な猛暑の旅を歩む。

数千キロ離れた国境までには、多数の道が用意されている。少女がどのようなルートで、どのように移動するのか。目的地や移動手段、人々との出会いや別れ、モラルを問われる状況など、選択を繰り返すことで物語が変化。徐々に少女自身の旅の目的も変化していき、夏の終りが近づくにつれ、物語は核心へと迫っていく。
 

 

 
スクリーンショットや動画では、豚の中に全員の金を入れろと脅す強盗の姿や、アーケード筐体に熱中している少年、信用してほしいと語る警官風の女性など、多数のキャラクターたちの姿が映されている。展開によっては、隠れた秘密やキャラクターたちの本当の姿、少女の決断が国の未来を決めることもあるそうだ。
 

 
本作を開発しているのは、前述の通りフランスのゲームスタジオDigixartだ。同スタジオは、これまでに第一次世界大戦をカナダ人カメラマンとドイツ人技師の視点から描いたADV『11-11 Memories Retold』および音楽ゲーム『Lost in Harmony』を開発。『11-11 Memories Retold』のSteamストアページでは、302件のユーザーレビューから非常に好評を獲得しており、本作の物語にも期待が持てそうだ。

またDigixartのクリエイティブ・ディレクターYoan Fanise氏は、プレスリリース内でコメントを発表。スタジオの3作目では、同氏が特に好きだというロードムービーの雰囲気をゲームで再現したいと考えたそうで、ランダムな人の出会いの再現や、誰もが楽しめる特別で情緒的な旅のデザインが、本作では重視されているそうだ。
 

 
Road 96』は、Steamなどで2021年リリース予定。公式サイトによると、Google Stadiaのサポートを受けており、Google Stadia版のリリースも予定されているのかもしれない。