協力プレイ専用ADV『It Takes Two』3月26日発売へ。人形になった不仲カップルが、人間に戻るためいやいや協力する

協力プレイ専用ADV『It Takes Two』3月26日発売へ。『It Takes Two』では人形になってしまった不仲カップルが、人間に戻るためいやいや協力する。

Electronic Arts/Hazelight Studiosは12月11日、『It Takes Two』のゲームプレイ映像を公開。あわせて同作を2021年3月26日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Origin/Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。同作は『Brothers – A Tale of Two Sons』のクリエイターJosef Fares氏が2014年に設立したHazelight Studiosの新作。同スタジオの前作『A Way Out』と同様、2人協力プレイ“専用”のタイトルである。画面分割のオフラインCo-opもしくはオンラインCo-opで遊べる。

史上初の協力プレイ専用タイトルとして注目された2018年の『A Way Out』と同じく「フレンドパス」なるものが用意される予定。ゲームの所有者がフレンドを招待して一緒に遊べるという仕組みだ。1人がゲームを所有していれば、ゲームを持っていないフレンドは無料で遊べる。同ブランド他世代機間の互換性はあるものの、クロスプレイは非対応。


『It Takes Two』は今年6月に発表された、全編Co-opのみで展開されるアドベンチャーゲーム(関連記事)。プレイヤーは仲違いしたカップルのコーディとメイを操作。2人は魔法にかけられて人形に変身してしまった。仲直りしないと人間に戻れないという。幻想的な世界に閉じ込められた2人は、愛の伝道師Dr.ハキムの導きにより、壊れた関係を修復するため、いやいやながら困難に挑んでいく。意見の違いを乗り越えながら、人間に戻るべく協力するのだ。道中では不思議で愛らしいキャラクターたちとも出会うことになる。

独特の隠喩表現にあふれた世界であり、ナイトクラブでDJを務めたり、魔法のスノードームをボブスレーで駆け抜けたり。海戦にシューティング、レース、投てきから剣術バトルまで、ゲームプレイとしてもさまざまなジャンルの要素を取り入れているとのこと。その片鱗は上のトレイラーにて確認できる。スタジオ創設者のJosef Fares氏は、ナラティブとCo-opゲームプレイを融合する、これまでにない作品になると、The Game Awards 2020登場時に伝えた。


Josef Fares氏は『Brothers – A Tale of Two Sons』にて、若き兄弟のエモーショナルな物語と、意思疎通の難しさを、ひとつのコントローラーで2人のキャラクターを操作するというゲームプレイを用いて表現し、高く評価された。『A Way Out』でも、協力プレイだからこそ伝えられるドラマチックな物語が紡がれ、発売2週間で100万本セールスを達成。英国アカデミー賞ゲーム部門のベストマルチプレイヤー受賞作品ともなった。

Co-opゲームプレイとナラティブの融合に定評のあるスタジオの新作『It Takes Two』は2021年3月26日発売予定。前作『A Way Out』は日本で発売されなかったが、本作は公式サイトが日本語化されているほか、日本語での情報発信もあることから、国内発売が期待される。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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