EAがCo-opアクション『It Takes Two』発表、2021年リリースへ。「感情」を操る人形となり離婚危機を救う


Electronic Artsは6月19日、スウェーデンのインディースタジオHazelight Studiosが手がけるCo-opアクションADV『It Takes Two』を発表した。対応プラットフォームはPC/PS4/Xbox One。2021年のリリースを予定しているという。

物語はとある小さな家庭から始まる。破局を目前にしているCodyとMay夫婦のもと、娘のRoseは両親の離婚危機に心を痛めていた。そんな彼女が粘土と木で人形を作ると、不思議なことに命が宿ってしまう。これら2体の人形を使うことで両親を意のままに操ることができ、その内心すらもコントロールが可能になるという。「感情」はゲームの鍵となるシステムであると同時に、ストーリーとも深く関わる重要な要素になるそうだ。人形を使って両親をどのように操るかが家庭の行く末を握るキーとなる。ステージごとのレベルも設定されているとのことで、面ごとに課題をクリアしながら進めていく構成になると思われる。2体の人形を通じた協力アクションがどのように実現されるかも気になるところだ。


開発元のHazelight Studiosといえば、発売から2週間で売り上げ100万本突破を達成した協力プレイアクション『A Way Out』を送り出したことで知られる(関連記事)。スタジオ設立者のJosef Fares氏はレバノン・ベイルートで生まれ、内戦を潜り抜けてスウェーデンへと移住した異色の経歴の持ち主だ。手がけた映画の数は5本、ゲームの数は3本とのことで、プレイヤーに進行ペースを委ねるゲームにおけるストーリーテリングの難しさを動画内で語った。一方『It Takes Two』については「ジェットコースターのような」体験になると胸を張っており、同氏ならではの濃密な物語が楽しめそうだ。またスタジオの設立については、デザイナーとライターの協働によりゲームの可能性を拡げたい旨の思いを語っており、意欲的な作品づくりが期待できるだろう。

『It Takes Two』は2021年のリリースを予定している。『A Way Out』は国内未発売であった。しかし本作は日本語公式サイトが用意されており、CEROの審査も予定されていることから、日本発売も大いに期待できそうだ。