『マインクラフト』Win10版がレイトレーシングに正式対応。きらめくブロックの色彩とイルミネーションにうっとり


Mojangは12月8日、Windows 10版『マインクラフト』がレイトレーシングに対応したことを発表した。バージョン1.16.200以降で、無料にて利用が可能となる。従来より明るいブロック・光を放射するピクセル・水の反射・正確でリアルな影、そして全体的により豊かなイルミネーションを楽しむことができるようになった。
 

 
レイトレーシングの利用に際して必要となる環境は下記のとおりだ。
 

OS:Windows 10 64-bit
GPU:VIDIA GeForce RTX 20シリーズ以上/AMD Radeon RX 6000シリーズ以上
CPU:Intel Core i5もしくは同等のもの
RAM:8GB以上

 
条件を満たしているユーザーはマーケットプレイスにて、レイトレーシング対応のワールドをダウンロード可能。レイトレーシングを使用している場合も、Bedrock版の『マインクラフト』を利用しているプレイヤーとは従来通り一緒に遊ぶことができる。また物理ベースレンダリング (PBR)のテクスチャパックを使用して、レイ トレーシングを使った自分だけの世界を作成することも可能。公式ガイドとスターターパックが公開されている。

なおNVIDIAはMicrosoftおよびMojangと協力し、GeForce RTX ユーザー向けにNVIDIA DLSS (Deep Learning Super Sampling)を実装している。DLSSではAIによるディープラーニングを利用することで、パフォーマンスを2倍以上高速化。1920×1080で少なくとも60fpsを提供し、ハイレベルな画質を実現している。さらに GeForce RTX3080およびGeForce RTX 3090ユーザーであれば、4Kのレイトレーシングを楽しむことも可能だ。
 

 
なお今回の実装に際し、マーケットプレイスではレイトレーシングに対応した世界が新たにリリースされる。ひとつは、すでにダウンロードが可能な「Colosseum RTX」。ローマ帝国時代のコロッセオの中へ入り、自由に散策できるワールドだ。美しい景色に魅了されるだけでなく、雑学を学んで歴史への理解を深めることも可能。隠された名所を探検できるほか、アリーナで最大 3 人の友達と戦うこともできる。
 

 
もうひとつは近日配信予定となっている「DUNGEON DASH RTX」。中世の田園風景を舞台としたマップで目に鮮やかな緑を楽しみつつ、難易度が増していく様々なダンジョンに挑戦できる戦闘ベースのプレイを楽しむことができる。木々に囲まれた村・空に浮かぶ島・謎に包まれた鉱山など、未知のバイオームで 10 のダンジョンに挑むことが可能だ。本マップを手がけたのは、“『マインクラフト』専門コンサルタント”ことBlockWorks。「検閲のない図書館」など精密な建築作品で知られる企業だが(関連記事)、今回はアクション中心の世界を新たなグラフィックで美しく描き出したようだ。
 

 

 
Windows 10版『マインクラフト』におけるレイトレーシングは、バージョン1.16.200にアップデートすることで、無料で利用できる。