サバイバルMMO『Last Oasis』シーズン2開始で仕切り直し。シーズン1でのコミュニティの不満に対応


インディースタジオのDonkey Crewは11月23日、Steamにて早期アクセス配信中のサバイバルMMO『Last Oasis』向けに大型アップデートを配信し、シーズン2を開始した。なお、これに伴って公式・プライベート両サーバーのワイプが実施されている。

『Last Oasis』は、地殻変動により自転が止まった地球を舞台にするサバイバルMMOだ。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作の地球環境は、自転停止による影響で灼熱の地域と凍てつく大地に二分され、人類はその間のわずかな領域でのみ生きることができる。その領域は地球の公転によって位置を変えるため、プレイヤーはソロあるいはクランを構成しサバイバル生活を送りながら、拠点であり戦闘も可能な木製の風力稼働マシン・ウォーカーを建造して旅をおこなう。

本作は今年3月にSteamにて早期アクセスを開始。3万人を超える同時接続プレイヤー数を記録するなど一躍人気作となったが、多数のプレイヤーが殺到したことでサーバー障害が発生(関連記事)。そのほかにもゲームバランスの問題などもあり、開発元Donkey Crewはシーズン1での多くの要素について、当初思い描いていたとおりにはいかなかったと振り返る。SteamChartsのプレイヤー推移を見ても、リリース直後3か月は人数が集まっているものの、6月からは大きく人口が減少していることがわかる。


問題点のひとつに挙げられたのは、クランの規模についてだ。シーズン1では、簡単に皆が一緒にプレイできるように配慮されていたが、クランの力は所属人数に応じて指数関数的に増加。これ自体は想定されていたことではあったものの、大規模なクランが極端に有利になり、一方でソロや小規模クランにとっては楽しみづらいゲームになってしまった。

シーズン2では、クランの肥大化を防ぐため50人までという所属上限を設定。これによって多様なクランが生まれ、公平な戦いが可能になるだろうとしている。リスポーンポイントが、あらかじめ指定したウォーカーに紐づけられる変更も実施されている。プレイヤーからのフィードバックにより、上限人数はさらに調整する可能性はあるが、当面はこの仕様で様子を見たいとのこと。

このほか、強固な装甲を持つ拠点を展開可能な、SilurおよびBalangと呼ばれる2種類のウォーカーの追加や、拠点へのメンテナンスコスト要素の追加、オアシスが消えるまでの時間の延長、またゲーム内経済の見直しや、多彩な武器・ツールの追加、パフォーマンスの向上もおこなわれている。詳細はパッチノートを確認してほしい。

『Last Oasis』は、PC(Steam)向けに早期アクセス販売中。なお、2021年第1四半期にはXbox Series X|S/Xbox One版も発売予定。PC版とのクロスプレイに対応し、以降は正式リリースに向けて、コンソール版と同時アップデートしていく計画となっている。