ノマドサバイバルMMO『Last Oasis』、サーバーが直らず1週間オフラインに。開発元は批判に同調し返金対応


ポーランドのインディースタジオDonkey Crewは3月30日、『Last Oasis』におけるサーバー障害状況を報告した。今月3月27日から配信開始されていた同作は、ローンチ当初よりネットワーク接続に問題を抱えていた。MMO型ゲームとして開発されていることもあり、そのエラーによってプレイできないと報告されていた(関連記事)。早期アクセス開始から数日が経過したが問題は解決しないまま。そこでDonkey Crewは、ふたつの決断を下したという。プロジェクトリードのChad氏が動画にて報告している。

まずひとつめは、サーバーを1週間(roughly 7days)オフラインにするのだという。リリース以降、エンジニアは今回の問題を日夜調査し続けており、それでも解決しない状態だ。彼らに休息が必要だという。またオフラインにすることで、プレッシャーのない状態で1週間しっかり問題を調査していくとのこと。

また同作を「早期アクセスのローンチですらない」と評するユーザーの声について、Chad氏は「完全に同意する」とコメント。このような状況は誰にとっても幸せでないとし、返金に応じると発表した。Steamにおける返金は、2週間以内に購入された、使用時間が2時間未満のゲームが対象。しかし今回、長時間遊んだプレイヤーも返金の対応を受けられるとのこと。こちらの対応は、これから3日間にかけておこなわれるという。こちらがふたつめの発表である。

今回の発表においては、返金にまつわる対応についてはその誠実さが一定評価されている。一方で、開発チームの前作『Of Kings And Men』が未完成のまま閉じられたことに対する一部ユーザーの批判が再燃。また未完成の状態でリリースし、お金を騙し取るのか、というバッシングである。これらの批判については別ユーザーから、返金対応をしているのだからお金を騙し取ろうとはしていないだろうとの反論もあり。いずれにせよ、前作についての遺恨は定期的に再燃しそうだ。

『Last Oasis』については、「自転が止まってしまった地球において、風力で動く巨大な木造機械に乗って移動・開拓を続ける」というユニークなテーマが発売前から注目を集めており、発売後も充実したチュートリアルやグラップリングフックによる立体的な移動手段など、ゲーム部分を評価する声もある。1週間というメンテナンス期間を経て、スムーズなリローンチがおこなわれることを期待したい。

『Last Oasis』は、Steamにて早期アクセス販売中だ。定価は3290円である。