ケンタッキーフライドチキンの新型コンソール「KFConsole」は12月11日発売。『サイバーパンク2077』発売延期のパロディで告知

ケンタッキーフライドチキンの新型コンソール「KFConsole」は12月11日発売。『サイバーパンク2077』発売延期のパロディで告知。「KFConsole」は、最大4K/120fpsに対応し、フライドチキンを温めることができるチキンチャンバーを装備する次世代コンソールだとうたわれている。

ケンタッキーフライドチキンのゲーム部門KFC Gamingは11月13日、新型ゲームコンソール「KFConsole」を、当初予定していた11月12日から29日延期し、12月11日に発売すると発表した。

https://twitter.com/kfcgaming/status/1271487675929890816


KFConsoleは、今年6月にPS5の本体デザインが初披露された直後に、KFC Gamingから突如発表された。KFCではおなじみのバケツ型容器バーレルを思わせる筐体デザインを採用し、当時のプレスリリースによると、クロック周波数11GHzという謎のZinger製プロセッサと2TBストレージを搭載。最大4K解像度および120fpsでの描画を実現するとうたっていた。さらに光学ドライブの上部には、フライドチキンを温めることができるチキンチャンバーを装備。ゲーマーの空腹まで満たしてくれる夢のようなコンソールである(関連記事)。

今回の発表にてKFC Gamingは、現在直面している最大のチャレンジは、このチキンを温める機能を備えたコンソールを開発するには多岐にわたる準備とテストが求められること、そして同社のスタッフがそれぞれ在宅勤務をしながらその作業をおこなっていることだと述べる。そして、KFConsoleを次世代コンソールへと進化させる中においては、すべてが正しく機能しスムーズに動作することを確かなものにしなければならないとした。また、わずか29日間で何が変わるのかと考える人もいるかもしれないが、この期間を最大限に活かすとしている。


実はこの延期発表文は、CD PROJEKT REDが今年10月に『サイバーパンク2077』の発売延期を発表した際の声明の丸パクリである。当時、同じ黄色の背景を使った遊びが一部で流行っていたが(関連記事)、KFC Gamingは赤色の背景に変え、ところどころ言葉を入れ替えながら延期を発表。後半部分の、既に準備ができていたはずなのになぜ延期するのかの説明や、Day 0パッチの配信、締めの言葉まで同じだ。

ただし、最後には独自の一文が付け加えられている。いわく、KFC Gamingはイギリスに拠点を置いているため、KFConsoleの発売日は最初から12月11日であり何も変更していないという。確かに、発表では「11.12.20」とされており、イギリスの場合これは2020年11月12日ではなく12月11日と読む。では、ここまでの延期についての説明は何だったのかと聞きたくなるが、そこはあくまで『サイバーパンク2077』のパロディとして忠実にしておきたかったのだろう。12月11日発売であることを明確にする狙いもあったかもしれない。


とはいえ、現実離れしたハイスペックであることや、熱は大敵なはずのゲームコンソールにチキンチャンバーを搭載すること、またKFC Gamingは普段からSNS上でよくジョークを飛ばしていることから、KFConsoleが実際の製品として発売されるかどうかには懐疑的な見方が強い。それでもKFC Gamingは、発表の中でKFConsoleを“文字どおりのコンソール(a literal console)”であると主張。12月11日には、今度こそKFConsoleの真相が明らかになるものと思われる。ちなみに、同日にはThe Game Awards 2020が開催予定となっており、その前日には『サイバーパンク2077』が発売される。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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