終末写真撮影ADV『ウムランギジェネレーション』DLC「ウムランギジェネレーション マクロ」配信開始。本編の2週間前を描く、破滅が目前に迫った混乱の日々


弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMは11月7日、『ウムランギジェネレーション(Umurangi Generation)』ダウンロードコンテンツ「ウムランギジェネレーション マクロ」を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語に対応しており、価格は980円となっている。

『ウムランギジェネレーション』は、驚異の差し迫った世界で写真を撮影するサイバーパンクフォトグラフィカルゲームだ。舞台になるのは、ニュージーランド・タウランガ市。作中の同市では、空は赤く染まり、周囲を隔壁によって封鎖され、カツオノエボシのような何かがそのあたりに散乱している。状況ははっきりしないものの、何らかの異変がこの街で起こっているのは確かだ。主人公は、そんなタウランガ市で暮らすタウランガ運輸の配達員。滅びを前にしても、変わらない世界の今をレンズに収め、彼は写真を配達する。


写真撮影には、いくつかの条件がある。たとえば、赤い空を望遠レンズで撮る、友人たち3人をまとめて写真に収めるなど、各ステージで条件に沿った写真を何枚か撮ると時間軸が進行。キャラクターのセリフやナレーションによってストーリーが語られることはないものの、主人公の視点を通して描かれるタウランガ市の状況から何が起こっているのか徐々に明らかとなっていく。

異常事態の中、銃でも剣でもなく、カメラを手に持った主人公を操作し、現在を切り取っていくゲームプレイが本作の魅力だろう。わかりやすい目標ばかりではないものの、BGMに耳を傾け、世界の住人として一時を過ごすうちに、目標が見つかることもあるかもしれない。また、写真を撮影すると、撮った写真に応じて金額が表示。タウランガ市の各地にはフィルムが落ちているため、ただファインダーを覗き、本筋と関係のない写真を撮ることもできる。


本日配信された「ウムランギジェネレーション マクロ」は、本編から2週間前を描く『ウムランギジェネレーション』のDLCだ。DLCでは新エリアのタウランガ地下都市として、VIPたちが変わらず騒ぐ酒場・ゲーマーパレス、破滅と最前線で戦うUN軍の秘密へと迫るUN格納庫、地下都市の更に下層で暮らすアンダーグラウドな世界ハキダメの3ステージを収録。終末を目前にしたタウランガ市の状況が、別の角度から描かれる。自撮り用レンズやボックスレンズ、高速移動が可能になるローラーブレードなどの新装備も登場する。


本作を開発したのは、ニュージーランドの先住民マオリ族の血を引く開発者ナフタリ氏によるORIGAME DIGITAL。同氏は、オーストラリアの山火事にまつわる経験や世紀末アニメ、サイバーパンクな未来を組み合わせて本作を創り出したという。また、タイトルのウムランギとは、マオリ族の言葉で赤い空を意味するそうだ。

ウムランギジェネレーション』本編は、1520円でSteamにて配信中。DLC「ウムランギジェネレーション マクロ」は、980円で本日配信開始されている。