インディースタジオのNo Matter Studiosは、オープンワールドゲーム『Praey for the Gods』正式リリースが2021年Q1(4月〜6月)になると発表した。対応プラットフォームは、PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox OneおよびPC(Steam)。PlayStation 4版を購入したユーザーは、無料でPlayStation 5版にアップグレードすることが可能だ。なおXbox Seriesの対応予定について海外メディアGematsuがスタジオに尋ねたところ、現時点では回答できないとの反応だったという。PC版についてはSteamにて現在早期アクセス配信をしており、こちらは11月3日までセール価格の2008円で入手できる。
本作は『ワンダと巨像』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に強く影響を受けた、オープンワールドサバイバルゲームだ(関連記事)。舞台は雪に覆われ冬が終わらなくなってしまった世界。主人公は極寒の謎を解き明かすため、世界に点々と生息する不気味な巨人を倒す旅に出る。巨人との戦いはかなり『ワンダと巨像』ライクなつくり。体毛をつかんで敵の体をよじ登り、頭や背中にしがみついて攻撃する。最適な攻略ルートを模索しながら相手に食らいつくバトルは、同作を強く意識したデザインとなっている。
一方、フィールド探索は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の色が強い。スタミナを管理しながらあらゆる山に登れるシステムは先達を大いにリスペクトしたつくりといえるだろう。このほか「空腹」「寒暖」「睡眠」などのステータス管理や、素材を見つけてアイテムをクラフト・武器を強化するといったシステムも盛り込まれている。
Steamでは早期アクセス配信開始から1年半以上が経過した本作だが、正式リリースに至るまで多くのアップデートが重ねられてきた。直近のアップデートではフォトモードを追加。色彩補正や被写界深度の調整も細かく設定でき、美しくも退廃的な雪景色で記念ショットを収めることができる。また要望が多かったという統計(Stat)ページも実装された。ボスの撃破時間や収集物のコレクト数など、ゲームの進行状況を細かく確認することができる。
またスピードランナー向けに、ボス戦の再戦モード中に経過時間を確認できるタイマーを表示することができるようになった。今後、正式リリースとなるバージョン1.0では最後のボスが2体追加される。ほかグラフィック面でも初期に比べて色調が鮮やかになり、コントラストがはっきりしている。
現在のレビュー状況としては944件中86%がポジティブな反応を示しており、「非常に好評」とのレスポンスを受け取る本作。やはり『ワンダと巨像』ファンからの支持が厚いようだ。一方、細かな点で作りの甘さは見受けられるようで、説明不足による不親切さや、武器の劣化スピードの早さなどに不満が寄せられる。また本作と『ワンダと巨像』の違いとしてフィールドにモブ敵が出現することが挙げられるものの、こちらのバランスにもやや難があるといった声も。とはいえ、早期アクセス配信開始時点から手堅いつくりになっており、着々と完成に向かって進められている。
『Praey for the Gods』は2021年Q1(4月〜6月)ごろにSteamにて正式リリース予定。PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox One向けにも発売される予定だ。