2D魔法ローグライトACT『Noita』Steamにて正式リリース。ドット単位の物理シミュレーションを取り入れた、高難度魔法ローグライト

インディーゲームスタジオNolla Gamesは10月16日、『Noita』をSteamにて正式リリースした。『Noita』正式リリース時には、さまざまな要素が追加されている。

フィンランドに拠点のあるインディーゲームスタジオNolla Gamesは10月16日、『Noita』をSteamにて正式リリースした。通常価格は2050円。10月23日までの期間は、20%オフの1640円で購入できる。

『Noita』は、物理シミュレーションシステムを取り入れた、2D魔法ローグライトアクションゲームだ。主人公は、何らかの目的のため巨大な鉱山へ足を踏み入れた魔術師。鉱山は地下深くへと続いており、山の中に生息するモンスターたちと戦いながら、主人公は山の最深部を目指して潜っていく。


山の中には、溶岩の池やテレポートの泉、鉄の壁や木の足場といったさまざまな物質が存在している。これらの要素はドット単位で物理シミュレーションが行われており、水を高所から流したり、木を燃やしたり、溶岩を水で固めたり、爆弾で地形を破壊したり、魔法で穴を掘ったりなど、物理や魔法を使って地形に干渉可能。魔法を取り入れつつ現実と似た法則でシミュレートされる世界を、さまざまな手段を使って冒険できるわけだ。

また山の中は、自動生成によってプレイする度に構造が変化し、杖やポーション、最大HPが増加するハートがランダムに設置されている。モンスターから入手できるゴールドも含め、隅々まで探索してリソースをなるべく確保したいが、敵がしっかり狙いを付けて攻撃してくる上に、回復手段の確保が難しい。杖の所持数制限や3択で選択するパークなどの影響もあり、こうしたジレンマも本作の特徴とも言えるだろう。そのほか、杖は詠唱遅延/リチャージ/最大マナ/マナチャージ速度といった杖自体の性能と、さまざまな特性を持つスペルに分けられている。杖とスペルの組み合わせは、聖なる山の中やパークで編集可能。ローグライト作品らしい手応えのある難易度と、スペルと杖を組み合わせて繰り広げる戦闘が待ち受けている。


本作では、2019年9月24日の早期アクセス開始以降、約1年間開発が続けられてきたが、正式リリースにあわせて大型アップデートも実施された。 アップデート内容としては、まずデイリーランに新モード追加。Revenge bullets、Gas fire、No More knockback、Faster levitation、Peace with Godsなど7種類のパークの追加や、Warp cast、Big magic guard、Duplicateを含めた30種類以上の新しい呪文、4種類の敵や新しい物質がゲーム内へ登場。既存のバイオームに変更が加えられており、moistやdark、freezingやhotにconductive、mineableなどでは時折変化が発生。coldバイオームでは液体が凍結し、hotバイオームでは氷や雪が溶けるなど、気温エフェクトが導入されたという。そのほかゲームプレイとUIの調整、ビジュアルやオーディオの強化、15種類以上のBGMの追加、配信者にカオスがもたらされるというTwitch統合機能の追加なども行われている。詳細については、パッチノートを参照してほしい。

『Noita』はSteamにて正式配信中。10月23日までの期間は、20%オフの1640円で購入できる。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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