パブリッシャーであるクラウディッドレパードエンタテインメントは10月2日、『有翼のフロイライン Wing of Darkness』を2021年2月25日に発売すると発表した。対応プラットフォームは、PlayStation 4/Nintendo Switch/PC(Steam)。価格はダウンロード版が2980円、パッケージ版が3480円。コンソール向けには、限定版の発売も予定されている。
『有翼のフロイライン Wing of Darkness』は、フロイラインと呼ばれる少女たちの戦いが描かれる、爽快な3DTPSだ。本作の舞台は大規模な戦争の最中、正体不明の敵「ブランカー」が現れた世界。共通の敵の出現により、人類同士の戦争は終結したが、ブランカーには従来の兵器は通用せず、人類は滅亡の危機に瀕してしまう。
そこに登場したのが、事故で墜落したブランカーを元に開発された新装備ヘルトシステムだ。ヘルトシステムは、従来の航空機と比べて格闘性能や速度が格段に高く、ブランカー相手の戦闘を可能にした。しかしヘルトシステムには、運用できるのは限られた適正者だけであり、現在適正を示しているのは女性のみだという欠点があった。主人公のクラーラ・エルンストは、連邦共和国南部の牧場で暮らす6人姉弟の長女。フロイラインとしての適性が発覚した彼女は、故郷や親しい人を守るためヘルトシステムを身にまとい、空へ飛び立つ。
ヘルトシステムには、ブーストと3種類の装備が搭載されている。近距離用のショットガンや高威力なバトルライフル、ロケットランチャー、ミサイルなど、それぞれ特性の異なる装備から持ち込む3種類を選択。ブーストを使った高速移動も駆使しつつ、ブランカーを相手に空戦を繰り広げていく。2019年5月に展示されていた試遊版では、ブーストの加速が早く、テンポの良い爽快な戦闘が印象的だった。
また本作には、クラーラ以外に、軍人の家系に生まれた少女、エーリカも主人公として登場。戦闘中や、戦闘の合間に描かれるカットシーンを通して、戦場に身を置く正反対な2人の少女の物語も展開される。クラーラとエーリカには声優が起用されていることや、3Dグラフィックで描かれる空中戦も本作の魅力だろう。
本作を開発しているProduction Exabilitiesは、プロのクリエイターたち10名が参加しているという国内のインディーゲームデベロッパーだ。元々ゲーム会社でプランナーをしていた奈良輪和史氏と、3Dモデラーとして活躍していた一柳守氏の2名から本作の開発がスタート。爽快感やしっかりとしたストーリーとキャラクター、こだわるポイントにはこだわることなどをコンセプトに、Unreal Engine 4を使って約4年間開発が続けられている。また、昨年の時点では2019年内のリリースが予定されていたが、パブリッシャーの変更やNintendo Switchへの対応、多言語への翻訳などが延期の理由なのだろう。
『有翼のフロイライン Wing of Darkness』は、PlayStation 4/Nintendo Switch/Steamにて2021年2月25日発売予定。価格はダウンロード版が2980円、パッケージ版が3480円。ビジュアルブック・日常を描くボイスドラマも収録したサウンドトラック・アクリルスタンドフィギュアなど、特典付きの限定版も8980円で販売予定だ。