ディストピア診察ADV『Mind Scanners』発表、2021年発売へ。都市の秩序を守るため異常な市民を“正常化”せよ

Brave At Nightは9月29日、ディストピア都市で市民を診察するアドベンチャーゲーム『Mind Scanners』を発表した。ディストピア都市にて、市民を診察していくアドベンチャーゲーム。

イギリスのインディーパブリッシャーBrave At Nightは9月29日、ディストピア都市で市民を診察するアドベンチャーゲーム『Mind Scanners』を発表した。対応プラットフォームはSteam/itch.io。リリースは、2021年初頭を予定しているという。

『Mind Scanners』は、レトロフューチャーな世界に建てられたディストピア都市にて、市民を診察していくアドベンチャーゲーム。主人公は、ディストピア都市The Structureによって、人々の心の「治療」を行うMind Scannerに任命される。都市の秩序を維持するために、異常”な市民を“正常化”していく任務を課せられるのだ。


物語の舞台は、40年前に落下した隕石によるクレーターに建てられた大都市、The Structure。孤立した人々のテクノロジー依存によって成長した機械都市だ。The Structureでは、秩序と効率性を維持するために、トップダウンの厳しい管理体制が敷かれている。

効率性の名のもとで、新たな機械が次々に発明・使用されたため、住民たちの“異常さ”が急速に増していく。そこでThe Structureは、「最適化」を求めて新たな職業を定めた。この新たな職業が、主人公が就任するMind Scannerだ。


ゲームシステムとしては、The Structureで暮らす“異常”な市民を「発見」、「診察」し、必要であれば「治療」をして“正常化”させていく。診察によって彼らの「世界の見方」を分析し、問題がなければ「治療」をしないという選択をすることもできるようだ。

業務をこなすことで、₭apokという通貨によって賃金が支払われる。₭apokは、診察に使う器具のアップグレードに使用できる。器具をアップグレードすれば、より高度な診察を行うことができるだろう。The Structureの秩序と効率性を守るため、時間と資源を有効に活用しなければならない。


市民は、さまざまな“異常”を抱えている。自然を愛し、自らをオークの木であると思っている者、脳に埋め込んだ機械を違法に改造し、テクノロジー独占への強い欲望を持つ者、学校のようなものを開き、子どもたちへ危険な教育を行う者など、“症状”は多数だ。

トレイラーでは、「治療」によって“患者”の記憶を操作するようなもの、振り子による催眠のようなもの、ショック療法のようなものなどが見受けられる。市民を「治療」するかどうかの選択は完全にプレイヤーの手に委ねられるため、道徳的に難しい選択を迫られることにもなるようだ。

“患者”を見逃すことなどによって、市民によるレジスタンスグループMoonriseに味方することも可能だ。また、逆に彼らの活動をThe Structureへ報告することもできるという。The Structureには主人公の娘が捕らえられているため、娘に会うためにはThe Structureの信頼を得ることも重要だろう。


開発を手がけるのは、デンマーク・コペンハーゲンのインディースタジオThe Outer Zone。人の傲慢さと巨大ヒルをテーマとした破滅的な物語を描くアドベンチャーゲーム『Fleshworms』、家族愛と闇の儀式をテーマとしたオカルトなクリスマスストーリーを描く『The Goat Crone』、結婚と自滅をテーマとしたサイバーパンク・アドベンチャー『CYBORG SEPPUKU』などの個性的なタイトルをitch.ioにて公開中。気になる方はチェックしてみると良いだろう。

『Mind Scanners』は、2021年初頭にSteam/itch.ioにてリリース予定だ。

Maho Ikemi
Maho Ikemi

ニュースを担当します。物心ついた時にはゲームに囲まれていました。この先もゲームとともに楽しく過ごしたいと思っています。

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