オープンワールドARPG『原神』PC版のスパイウェア疑惑に対する調査報告を発表。今後の方針を表明
中国のゲーム開発会社miHoYoは9月28日、『原神』PC版のプログラムにかけられている疑惑に対して、調査結果を発表した。同社の発表によると、特定プログラム(mhyprot2)がゲーム終了/アンインストール後も持続して動作するのはチート対策であり、公正なゲーム環境の維持を目的としたものだったようだ。
しかし、アンチチートプログラムが個人情報の安全性を脅かすと誤認させてしまったため、ゲーム終了/アンインストール後も持続して動作する仕様を30時間以内に削除するという。また、miHoYoは「皆様一人一人のプライバシーを大切に重んじ、今後皆様のご意見に耳を傾け、再び不安にさせるような状況を発生させないよう尽力してまいります」ともコメントしている。
本日9月28日11時にPlayStation 4/PC/iOS/Android向けにサービス開始されたオープンワールドアクションRPG『原神』。同作に対しては、これまでさまざまな観点から関心が寄せられてきたが、本日話題になったのはPC版に存在するアンチチートプログラム「mhyprot2」の挙動に端を発する疑惑だった。mhyprot2には、OS全体にアクセスできる機能があり、前述のゲーム終了やアンインストール後も持続的に動作し続ける仕様が採用されている。ほかにも、mhyprot2アンインストール後も削除が難しいことや、利用規約内の「個人情報の完全なる保護を約束することはできません」という一文もあり、さまざまな状況が相まってmhyprot2がスパイウェアなのではないかという疑惑が広まっていた。今回のmiHoYoの発表は、そうした懸念に対するものである。
同社は、今回の騒動を謝罪。「アンチチートプログラムがゲーム終了、またはアンインストール後、持続的に運行する仕様」を30時間以内に削除すると宣言。PC版『原神』をアンインストール済みのプレイヤーについては、PC再起動後に削除が可能になると語っている。また同社は、一人ひとりのプライバシーを重んじ、ユーザー再び不安にさせるような状況を発生させないよう尽力するとともに、あらゆるプレイヤーの個人情報や利益を不要に損なう行為はしないとも宣言している。