ディースリー・パブリッシャーは9月24日、『密室のサクリファイス』を2020年12月17日に発売すると発表した。対応プラットフォームは、Nintendo Switch/PC(Steam)。Nintendo Switch用のパッケージ版は5280円、ダウンロード版はともに3990円で販売予定だ。
『密室のサクリファイス』は、インテンスが開発し、2010年にPlayStation Portable向けとして発売されたサスペンスADV+脱出ゲームだ。舞台になるのは、地底深くにある巨大な地下生活施設ファウンデーション。ファウンデーションが建造されたのは、その歴史や建設の理由が忘れ去られてしまうほどに昔のこと。現在の施設内には、地上の生活を知る人間は存在せず、彼らにとってファウンデーションが世界のすべてであった。しかし、ある日異変が発生。ファウンデーション内は無人となり、壁や天井は崩れ、時折大きな振動が襲ってくるように。水や食料が減っていく中、地下施設に取り残された5人の少女たちは、危機的状況からの生き残りを目指す。
本作には、ある目的のためにファウンデーション内をさまようクロエや、怪我によって将来を諦めたミキ、ミキの前に血まみれの姿で登場するアスナなど、5人の少女が主人公として登場。選択したステージによって視点が変わるザッピングシステムが採用されており、選択したステージやキャラクターによってストーリーやエンディングが変化していく。また探索シーンは、画面内を調べてアイテムや仕掛けを発見し、謎を解いていく脱出ゲーム風になっている。高難易度な脱出パートや、ルートによってストーリーが異なるシリアスなシナリオが本作の特徴だろう。
今回発表された移植版『密室のサクリファイス』では、詰まった時のためのヒント機能、グラフィックのリファイン、ギャラリーモードの追加といった追加要素が搭載。Nintendo Switch版では画面タッチによるタッチ操作、Steam版ではマウスによるクリック操作に対応しており、オリジナル版よりも探索が行いやすくなっているという。
またディースリー・パブリッシャーの公式Twitterでは、株式会社インテンスに所属する本作のディレクター福田氏のコメントが公開されている。コメントによると、オリジナル版の開発当時は調整しきれなかった部分があったそうだが、移植版では当時の熱量や感触が失われないようにしつつ調整を実施。また、本作のサウンドが、できる限り原音を維持した高音質なものになっていることや、各キャラクターの外伝や続編の可能性についても言及されている。
『密室のサクリファイス』移植版は、Nitendo Switch/Steam向けに2020年12月17日発売予定だ。