弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMは9月22日、情報番組「PLAYISM Game Show」内にて『くちなしアンプル』をSteamにてリリースすると発表した。本作の完成予定は2020年。発表にあわせて、独特な世界観の感じられるトレイラーとSteamストアページが公開されている。
『くちなしアンプル』は、事故ダンジョンの農地化を目指す、ローグライクRPGだ。主人公のイレーヌは、母を亡くしたばかりの新米錬金術師。悲しみを振り切り、錬金術師として自分の店を持とうと考えた彼女は、錬金術師の通販ショップ「メルクリ」で70%オフの格安中古ダンジョンを購入する。しかし、ダンジョン内には賢者の石で殺された男の死体が転がっていた。錬金記号によって書き記されたダイイングメッセージ。ダンジョン内に潜む謎の双子。イレーヌは、事故ダンジョンを育成して農地化を進めつつ、殺人事件の謎を追いかけることになる。
イレーヌが購入したダンジョンは、安全だと広告されていたのだが、騙されたのかダンジョン内にはモンスターがはびこっている。ダンジョン内では、イレーヌが動く度にモンスターたちも動くシステムになっており、行動順に気をつけつつ1ターンごとに行動。モンスターを殴って倒し、回復アイテムなどを使いながら、ダンジョンの奥へと進んでいく。モンスターを倒すと経験値が得られ、イレーヌのレベルが上がっていくほか、イレーヌの能力を向上させる魔法陣や、アイテムを消費して習得するスキルも用意されている。
またイレーヌは、ダンジョンで入手したアイテムを消費して、ダンジョンをフロア単位で成長させられる。ファームレベルが上昇すると、アイテムの出現率とイレーヌの能力を向上させる魔法陣の出現確率も上昇し、より効率的な探索と育成が可能に。ダンジョン内の探索とファームレベルの上昇を繰り返し、ダンジョンの農地化を進めていく。そのほか、コレクション要素として、入手したアイテムや敵が記録される標本も用意されている。クレイアニメ風の3Dグラフィックで描かれる個性的な錬金術の世界や、ローグライクRPGのシステムをベースに成長要素を取り入れたシステムが本作の魅力だろう。
本作を開発しているのは善乃氏が代表を務め、y0s氏がシナリオを寄稿する、京都の2人組オリジナル同人ゲーム制作サークルCAVYHOUSE。これまでに隠れキリシタンの住む閉鎖的な集落を舞台にしたVR対応のフルボイス3Dノベル『マヨナカ・ガラン』や、臓物を育てて収穫するゲーム『わすれなオルガン』などをリリースしており、興味を惹く世界観や個性的なグラフィックは本作でも期待できそうだ。また9月25日までの期間、Steamでは一部のPLAYISM作品がセール対象となっており、本作の約10年後が舞台となっている『わすれなオルガン』は、80%オフの196円で購入できる。
『くちなしアンプル』は、Steamにて配信予定。発売日は未定ながら、トレイラーによると2020年内の完成を目指して開発が進められている。