『Halo』生みの親が手がける『Disintegration』マルチプレイ終了へ。FPS/RTSハイブリッドの意欲作が、発売から3か月で苦しい決断

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Private Division/V1 Interactiveは9月17日、『Disintegration』の公式サイトを更新。同作のマルチプレイモードを11月17日に削除すると発表した。まずは9月17日付けでゲーム内ストアを閉鎖し、11月17日に全プラットフォームにてマルチプレイモードを完全に削除するという。シングルプレイキャンペーンに関しては、引き続きプレイ可能だ。

同作は今年6月16日に海外リリースを迎えた、FPS/RTSのハイブリッドゲーム。対応プラットフォームは海外PS4/Xbox One/PC(Steam)。日本では販売されておらず、別途2020年秋に日本語版が発売される予定である。海外リリースからわずか3か月、日本ではプレイする機会を得る前に、マルチプレイ終了の告知が出るという状況となった。


『Disintegration』は、『Halo』の共同クリエイターとして知られるMarcus Lehto氏が指揮をとるV1 Interactiveの意欲作。「Gravcycle(グラビサイクル)」と呼ばれるホバークラフトのパイロットとして一人称視点で機体を操縦しつつ、味方の歩行ユニットに指示を出す、FPSとRTSのハイブリッド作品だ。自機で射撃攻撃しつつ、歩行ユニットの移動先を指示したり、アビリティを活用したりと、うまく両立させながら戦闘を進めていく。

舞台となるのは、感染病の世界的流行や食糧不足などにより国家が崩壊した近未来の地球。人間の脳を身体から取り出し、機械体に移植する統合手術(インテグレーション/機械転向)によって、人類は滅亡の危機を逃れた。本来は一時的な対策であったが、次第に生身の人間に戻ることを拒み、機械転向こそが人類の未来であると考える者たちが現れ、「Rayonne(レイヨン)」として組織化。残された生身の人間を捕獲しては機械転向を強要していた。シングルプレイキャンペーンでは、機械転向済みの主人公ローマーとして、人類の尊厳を取り戻すべく、反乱組織の仲間とともに打倒レイヨンを目指す。


マルチプレイは5対5のチーム戦であり、複数種あるクルー(同作におけるクラス)からひとつを選択して戦場に向かう。コントロールエリアの制圧、目的地への核コア輸送など、ゲームモードによって異なる勝利条件が設けられている。この対人戦については、発売前のベータテスト時から、FPSとRTSのハイブリッドならではの魅力的なプレイ体験を届けることに苦戦していた印象があり(関連記事)、製品版のリリース後もうまくプレイ人口が伸びなかった。

Steam版はリリース時から平均同時接続プレイヤー数30人台の低空飛行。7~8月にフリーウィークエンドを実施するも人口は増えず、過去30日間の平均は3.5人となっている。本作のマルチプレイモードは5対5のチーム戦であることを考えると、継続は難しかったことがわかる(Steam Charts)。マルチプレイモード終了の告知では、シングルプレイキャンペーンに興味を示すプレイヤーはいたものの、魅力的なマルチプレイ体験を届ける上で十分なプレイヤーベースを築くことができなかったと伝えられている。


さらに終了告知では、ゲーム業界は新たなイノベーションを生み出し続ける必要があり、今後もリスクを取り、作り手のビジョンを追い求め、新しいアイデアを支援していくと記されている。FPS/RTSハイブリッドという意欲的なコンセプトに挑戦したV1 Interactiveの次回作に期待したい。なお『Disintegration』のシングルプレイキャンペーン(約8~10時間相当)については継続提供となるため、日本語版が発売された際にマルチプレイモードが終了済みであったとしても、シングルプレイキャンペーンの方は遊べることだろう。

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