ウクライナのゲーム開発会社Frogwaresは8月26日、『Magrunner: Dark Pulse』Steam版の無料配布を数量限定で開始した。配布期間は8月28日2時まで。配布期間中にストアページからライブラリに追加すると、以降もプレイできる。また、本作は日本語に対応している。
『Magrunner: Dark Pulse』は、2つの磁極を発生させるマグテックグローブを駆使してパズルを解いていく、SFクトゥルフパズルアクションゲームである。本作の舞台は、LifeNETという統合サービスを運営する世界有数の大企業グラックズバーが、宇宙計画を進めている近未来。グラックズバーは宇宙開発の新しいエネルギー源として、マグネティックテクノロジーを開発。また、彼らは宇宙計画に参加する宇宙飛行士を公募し、最終的に7人の候補者がグラックズバーの訓練施設に集められていた。
主人公のダックスは、宇宙飛行士候補に選ばれた中の1人。施設にやってきた彼は、自ら開発したマグテックグローブを駆使して、最先端の技術で作られたテストをクリアしていくのだが、何やら様子がおかしい。掠れた声で偉大な何かを呼ぶ声や、緑色の皮膚に鱗やエラを備えた巨大なカエルのような何かと遭遇。施設内を進むうちに古びた区画に迷い込み、宇宙的恐怖と相対することになる。
訓練施設内には、最先端の技術を使った仕掛けが用意されており、ダックスは自前のマグテックグローブを使ってステージを攻略していく。マグテックグローブには、赤と緑、2つの磁極を付与する力が備わっている。磁極をブロックや台座に付与すると、付与されたオブジェクトは同じ色の磁極と引き合い、違う色の磁極と反発するように。また、浮遊する台座を動かしたり、ブロックを飛ばしたりなど、磁極の性質を利用するとオブジェクトが操作可能。訓練施設内に設置された仕掛けに2つの磁極を利用して挑み、ゴールにたどり着くと各ステージはクリアとなる。徐々に難易度の上がっていくアクションパズルと、SF世界を舞台に描かれるクトゥルフ神話の宇宙的恐怖が本作の魅力だろう。
ウクライナのゲーム開発会社Frogwaresは、アドベンチャーゲーム『Sherlock Holmes: The Devil’s Daughter』やクトゥルフ神話の影響を受けたアクションADV『The Sinking City』の開発元である。Frogwaresの公式twitterによると、本作の無料配布は同社の20周年を記念したもので、あわせてほかのタイトルのセールも行われている。また同社は、『The Sinking City』の販売契約を巡って販売元Naconとフランスの裁判所で係争中であり、同作のストアページが現在削除されているようだ(関連記事)。
『Magrunner: Dark Pulse』Steam版の無料配布は、8月28日2時までだ。