解像度の低いイケメンを攻略する恋愛ADV『ドトコイ』フルボイス版がPC/スマホ向けに配信開始。正方形にしか見えない、顔のわからない攻略対象たち

解像度の低いイケメンを攻略する恋愛ADV『ドトコイ』フルボイス版がPC/スマホ向けに配信開始。正方形にしか見えない、顔のわからない攻略対象たち。『ドトコイ』では、好感度が上がると、イケメンたちの解像度が上がっていく。

フリーの漫画家・イラストレーターとして活動する黒城ろこ氏は8月25日、『ドトコイ』フルボイス版を配信開始した。価格は490円で、対応プラットフォームはPC(Steam、BOOTH)/iOS/Android。ボイスの無い無料版でも、アップデートが配信されている。
【UPDATE 2020/08/26 8:26】対応プラットフォームについて追記。
【UPDATE 2020/08/26 19:24】Steamでの配信が確認できたため、上段落を更新。


『ドトコイ』は、解像度の低いイケメンたちを攻略する恋愛アドベンチャーゲームである。主人公は、先週東京へ引っ越してきたばかりの夢見がちな高生2年生。登校初日の朝、通学路を走っていた主人公は、新しい高校での生活に胸を踊らせていたためか、なにかと衝突してしまう。誰かとの出会いを思わせる古典的なシチュエーションだが、ぶつかった相手は日本語を話す正方形の何か。主人公は、「都会には色んな人がいる」と少々無理のある理屈でその場を誤魔化したものの、担任教師やクラスメイトとしても色とりどりのピクセルが登場。主人公には、イケメンの解像度が低くなる呪いがかけられており、呪いのせいで彼らが正方形にしか見えないのだった。


解像度の下がる呪いは、ゲームのような恋愛がしたいと願っていた主人公にかけられたもの。好感度が無の状態では正方形にしか見えないが、好感度の上昇に応じて徐々に鮮明な姿が映し出されるという。つまり好感度が一目でわかるのだ。また、呪いには期限があり、3か月以内に誰かの好感度を上げきる必要がある。

主人公は、行き先や会話の内容を選んで、顔のわからないイケメンたちを攻略。11人の攻略対象と関係を深め、個別のエンディングを目指していく。キャタクターが正方形に見えることを活かしたシュールな演出や、主人公のツッコミ。ピクセルからドット絵、最終的に鮮明な立ち絵へと変化していくキャラクター。選択肢がキャラクターに対応した色になっている親切さも、本作の特徴だろう。


元々、本作はフリーゲームとして2019年9月20日に公開された作品である。今回公開された有料版は、プロの声優陣によるボイスを収録したフルボイス版。フルボイス版には新キャラクターや新シナリオなども追加されているが、無料版にも大型アップデートが行われており、ボイスと広告の有無を除いて同じ内容のものがプレイできるそうだ。


本作を手がけているのは、フリーの漫画家・イラストレーターとして活動する黒城ろこ氏だ。同氏は、人生に行き詰まっていた際にゲーム制作をスタートし、解像度の低い美少女を攻略する恋愛ADV『どとこい』をフリーゲームとして2016年に公開。公式サイトによると、『ドトコイ』は『どとこい』の乙女版に相当するという。また本作の制作ではティラノスクリプトが採用されており、企画・シナリオ・スクリプト・グラフィックを黒城ろこ氏が担当。PixivFanboxでは、旧バージョンの攻略ガイドや設定、『どとこい』および『ドトコイ』の合計DL数10万突破を記念したフリーアイコンの配布なども行われている。


ドトコイ』フルボイス版は、490円でPC(Steam、BOOTH)/iOS/Android向けに配信中。ボイスのない無料版は、PC/ブラウザ(ノベルゲームコレクション)/iOS/Android向けに公開されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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