国内の個人開発者かいふ氏は8月13日、『ダンジョンクラッシャー きりたん』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはSteam。価格は通常1220円で、8月20日までの期間は20%オフの976円で購入できる。
『ダンジョンクラッシャー きりたん』は、ダンジョンを破壊して進み、ステージクリアを目指していくダンジョンぶっ壊しゲームである。主人公の東北きりたんは、東北三姉妹の末っ子で、VOICEROIDとしてゲーム実況などでも活躍する女の子。ボクセル風の世界にやってきた彼女を操作し、襲ってくる大きなずんだ餅と戦い、ステージ内に隠されたゴールを探索し、ステージをクリアしていくことが本作の目的だ。
きりたんの操作は、移動のみで行う。移動先にブロックがある場合には、きりたんの立っている場所より1段高い場合には飛び乗り、移動方向に2段高いブロックがある場合にはそれを破壊しようとする。またきりたんは、ステージ中にあるブロックの内、樽や木のブロックを素手で破壊でき、ピッケルを取得すると硬いブロックも壊せるようになる。きりたんの性質を踏まえて、探索ステージではゴールを探し、ボスステージではブロックの破壊により巨大ずんだ餅にダメージを与えて、ステージを攻略するわけだ。
ボスステージでは、地面を壊しながら進む巨大ずんだ餅や、きりたんと同サイズのずんだ餅が、きりたんのターンの裏で行動して、襲いかかってくる。彼らとの戦いや、ピッケルの取得ルートを考えたり、ゴールへたどり着くための手順を考える要素もある。こうしたパズル要素が本作の魅力の一つなのだろう。
本作はボクセル風の表現で描かれている。きりたんが破壊したオブジェクトや、ぴょこぴょこ動き回るきりたん、カメラを回転させることで自由な角度から見られる2.5Dのドット世界も魅力の一つといえる。ずんだ餅の入手によって姉の東北ずん子に変身し、直線的な性質に切り替わる仕組みや、もう一人の姉・東北イタコによるひっさつ、猫やダイナマイトといった収集アイテム、エリアの探索といった要素も用意されている。なお本作は、東北ずん子データ販売ライセンスの契約により開発されている、正規ライセンスの非公式二次創作作品である。
本作の開発では、企画及び開発をかいふ氏、ピクセルアート及びデザインを手巻氏が担当。プレイヤーからのフィードバックを集め、ゲームをより楽しくするために早期アクセスが行われ、Steamの掲示板やDiscordサーバーでフィードバックが募られている。
Steamのストアページによると、早期アクセスの期間は約1年間で、現在はテーマの異なる4つのエリアが搭載。早期アクセス期間中には、新キャラクターの追加/新ステージの追加/ステージエディット機能の強化/MOD機能の強化などが行われ、フルリリース版でも価格の変更は行われない予定だ。また、現時点でステージエディット機能とSteamワークショップを使ったスキンMODに対応しており、ステージ投稿イベントの開催も予定されている。
『ダンジョンクラッシャー きりたん』は、Steamにて早期アクセス配信中。8月20日までは、20%オフの976円で購入できる。