マイクロソフトは8月12日、次世代Xboxである「Xbox Series X」を今年の11月に発売すると発表した。これまでは、国内を含め2020年冬にローンチするとしていたため、発売月を明確にした形だ。具体的な発売日や価格については、まだ伏せられている。
今回の発表に先立っては、Xbox Series XのローンチタイトルとされていたFPS『Halo Infinite』を、2021年に発売延期することが報告されている。新型コロナウイルスの影響を含む、開発上の課題が理由に挙げられている。本作を手がける343 Industriesは、ファンが期待するもっとも野心的な『Halo』作品を届けられるよう、引き続きそうした課題に向き合いながら、素晴らしい作品に仕上げるよう取り組んでいるとのこと。
発表では触れられていないが、7月に公開されたゲームプレイ映像への反響も、延期の判断に影響したかもしれない。キャンペーンモードの一部を紹介した映像では、グラップルショットなどマスターチーフの新たな装備と共に『Halo』らしいゲームプレイを披露。一方で、次世代機向けとしてグラフィックの大幅なグレードアップを期待していたファンからは、あまり代わり映えしない見た目に不満の声が寄せられることに。
これに対して343 Industriesは、よりクラシックなアートスタイルを採用したことや、古いビルドであることなどを説明していたが(関連記事)、この映像を公開した数日後には、数々のAAAタイトルへの開発協力実績を持つSperasoftとの提携を発表。ビジュアル面を含め、作品の改善に向けてすでに動き出しているのかもしれない。
『Halo』シリーズはXboxの顔とも言えるファーストパーティタイトルだ。今回Xbox Series Xの発売月を同時に発表したのは、『Halo Infinite』の延期によって、Xbox Series Xのローンチにも影響が及ぶのではないかという不安を払拭する狙いがあったものと考えられる。
また発表の中では、『Gears Tactics』や『アサシン クリード ヴァルハラ』『龍が如く7 光と闇の行方』など50タイトル以上の新作が、Xbox Series Xに最適化して年内に発売予定だとし、『Gears 5』や『Ori and the Will of the Wisps』など40本以上の発売済み作品も最適化するとしている。さらに、Xbox/Xbox 360/Xbox One向けタイトルとの後方互換もアピールし、Xbox Series Xにてプレイできるタイトルの充実ぶりを強調している。
Xbox Series Xは今年11月にローンチ予定。『Halo Infinite』は2021年発売予定だ。