『Hyper Scape』シーズン1は日本時間8月11日22時に開幕。PS4/Xbox One/PC対応の基本プレイ無料バトルロイヤルFPS


【UPDATE 2020/08/11 22:20】
『Hyper Scape(ハイパースケープ)』のシーズン1が開幕。対応プラットフォームはPC/PS4/Xbox One。あわせてシーズン1バトルパスの内容を紹介するトレーラーが公開された。

【原文 2020/08/11 13:35】
Ubisoftは8月11日、『Hyper Scape(ハイパースケープ)』シーズン1の開始時刻を発表。日本標準時8月11日22時にスタートする。『Hyper Scape』は、Ubisoftが開発する基本プレイ無料のバトルロイヤルFPS。7月から8月上旬にかけてPC版のベータテストが実施されてきたタイトルであり、8月11日22時のシーズン1「ファースト・プリンシプル」(ゲーム内の表記は「第1原理」)開幕時には、PC(Uplay)だけでなくPS4/Xbox Oneにも対応する。

『ハイパースケープ』は、ソロもしくは3人1組のスクワッドで挑む最大100人参加型のバトルロイヤルFPS。戦闘の舞台となるのは、立体的な構造の仮装未来都市ネオ・エルカディア。エリア縮小は円形ではなく、都市のセクター単位で崩壊していく仕組み。操作キャラクターの機動力の高さを駆使して移動し続ける、ハイスピードなマッチ展開が特徴となっている。

各キャラクターは、近接武器のみ所持している状態からマッチを開始。そこから武器・ハック(アビリティ)を拾い集めながら戦闘の準備を整えていく。同時に携行できる武器・ハックは、それぞれ2つまで。ハックには、追尾地雷を設置するマイン、壁を建てるウォール、一定距離を瞬間移動するテレポートなど、攻撃・防御・移動系のものがあり、組み合わせを考えるのも戦術のうちとなる。なお同じ種類の武器・ハックを拾うとアップグレードされていく。回復薬や武器のアタッチメントといった細々としたアイテムはなし。インベントリ管理にかかる時間を極力カットしており、動きを止めることなくマッチを進められる。

スクワッド戦では、仲間が残っている限り、死亡してもエコー(透明のゴースト状態)としてマッチに参加し続けられる。透明状態を活かして索敵し、味方を支援するのだ。敵が倒れた場所が蘇生地点となり、味方に蘇生してもらえる。またマッチ中には「一定時間弾薬無制限」「低重力」といった特殊条件をもたらすランダムイベントが発生。Twitch配信しているプレイヤーがいる場合、ランダムではなく、Twitch視聴者の投票によってイベントが決定するTwitch連携機能も備わっている。そしてエリア縮小が進んでいくと、「クラウン」というアイテムがマップに出現。この勝利の王冠を掴んで一定時間キープするか、敵を全員倒すか、どちらかの勝利条件を満たすとマッチに勝利する。


8月11日開幕のシーズン1期間中には、新たな武器「ドラゴンフライ」(セミオートライフル)、新たなハック「マグネット」、新たなゲーム内イベント「リーサル近接」(近接攻撃が一撃死攻撃になる。Twitch視聴者投票の選択肢としてのみ発生)、新たなTwitch連携機能「キュードス」(Twitch視聴者がチャット欄でビッツを使うと、配信者のゲーム画面で映像演出が発生)、新しいバトルパス、期間限定モードなどが実装予定。また、本作のストーリー部分も明らかになっていく。

同作の世界では、PRISMAディメンションズという巨大企業がB-Linkと呼ばれる世界最小のVRヘッドセットを開発。そのB-Link用のゲームとして、バトルロイヤルマッチに挑むことになる。戦場となる仮想未来都市ネオ・エルカディアでは奇妙な出来事が起きており、いくつもの謎が隠されている。シーズン1では、プレイヤーが回収することで、キャラクターについてより詳しく知れるようになる「メモリーシャード」なるアイテムが登場。毎週、ゲーム内世界のどこかに新しいメモリーシャードが隠されるという。そのほかシーズン1を含む各シーズンでは、『Hyper Scape』の物語を伝える漫画も公開されるとのことだ。


同作はPC版のベータテストを通じて、バランス調整が図られていった。ベータテスト終盤に配信されたパッチ0.5では、武器の全般的な強化およびハックの弱体化によって、キル時間の短縮が図られた(関連記事)。だがハック全般が下方修正されたことで、本作の特色が薄れてしまうという懸念がコミュニティから寄せられることに。開発陣としても、ハックの弱体化ではなく武器のバランスによってキル時間を調整すべきとの考えに至ったとReddit上で説明。正式リリース時には、ハックのクールダウン時間を中心に、パッチ0.5での変更内容が緩和される。

武器に関しては、キル時間の短縮を図りつつも、パッチ0.5によってバランスが崩れてしまった部分が直されると開発陣は説明。スナイパーライフル「プロトコルV」は、パッチ0.5によって最大強化時のヘッドショットでも一撃死とならないように与ダメージが下方修正された。しかし再検討の結果、正式リリース(パッチ1.0)ではパッチ0.5配信前の与ダメージに戻り、最大強化時のヘッドショットによる一撃死が復活する。

強武器として知られるSMGの「ハーピー」は発射レートが800RPMから740RPMに低下。「ライアット・ワン」の与ダメージは29/31/33/35/39から26/28/31/34/38に変更(パッチ0.5前の状態に近くなる)。「マンモスMK1」や「スカイブレイカー」の与ダメージも、パッチ0.5前の状態に戻る。武器以外の調整としては、体力の自動回復が始まるまでの時間を10秒から5秒に短縮(ただし体力が全快するまでにかかる総合的な時間は変わらず)。完全強化済みの武器・ハックは各種クレートからのみ出現するよう変更される(通常クレートからは10%、イベント時のサプライクレートからは100%出現)。新しい機能としては、通報機能やプレイヤー名表示の匿名化機能が実装される。通報機能に関しては、チームメイトのみが通報対象となる、限定的な機能として実装が開始される。

*ベータテスト期間中、もっともキル数が多かった武器はハーピー

PC版ベータテストを踏まえたバランス調整が適用される『Hyper Scape』シーズン1。基本プレイ無料タイトルとして8月11日22時、PC/PS4/Xbox One向けに配信予定だ。