オープンワールド・アクションRPG『原神』PS4/PC/iOS/Android向けに2020年秋リリースへ

 

中国のゲーム開発会社miHoYoは8月7日、情報番組「State of Play」内にて『原神(Genshin Impact)』PlayStation 4版を全世界に向けて2020年秋にリリースすると発表した。『原神』のリリース情報としては7月22日に公式Twitterより、PC/iOS/Android向けとして2020年10月までに正式リリース予定だと発表されていた。新しいゲームプレイトレーラーによると、PC/iOS/Androidに加えてPlayStation 4で秋に本作が配信開始されるようだ。また、現在リリース予定が未定のNintendo Switch版も含め、詳細なリリース日時については決定次第公式サイトおよび公式Twitterでアナウンスされる予定だ。


『原神』は、7つの元素がある世界を、キャラクターを切り替えながら冒険するオープンワールドアクションRPGである。主人公は、双子の兄、あるいは妹と共に世界を巡る旅人。彼らはいくつもの世界を渡ってきたのだが、ある時天理の調停者を名乗る神が彼らの眼前に出現し、双子の片割れは神に連れ去られてしまう。残された旅人も力を失ったために現在の世界から出られなくなり、何が起こっているのか探るべく幻想世界「テイワット」での冒険が始まる。

不思議な生物パイモン、火の元素を扱う活発な偵察騎士の少女アンバー、雷の元素を扱う西風騎士団の司書リサ、水を元素を扱うモンドのアイドル・バーバラ、氷の元素を扱う西風騎士団団長の右腕ガイアといった、元素を扱う力を持ったキャラクターたちが登場。湖に浮かぶ西洋風の都市モンドや、テイワット大陸最大の貿易港にしてオリエンタルな景色が広がる璃月など、旅人は仲間と共に世界を巡る中で元素を司る7柱の神を探し、世界の謎を解き明かすこととなる。


テイワットは、かつて神々に祈りを捧げ、人が元素を操る力を手に入れた世界である。この世界では、7つの元素が絡み合って存在しており、フィールド上にある草を火の元素で燃やしたり、氷の元素で水を凍らせたり、風の元素で炎を周囲に拡散させたりといったことが可能。力を失った主人公も含め、キャラクターは対応した元素とスキルを持っており、戦闘中にも操作キャラクターの入れ替えができる。敵を水で濡らし、火で水を蒸発させるといったように、キャラクターの切り替えによる複数の元素の活用や地形の利用することで、戦闘が有利に進められるわけだ。

また、本作のオープンなフィールドは自由に探索できる。滑空、よじ登りといったアクションを使いながら、モンスターやボスと戦いフィールドを歩いていくと、宝箱や元素を使ったギミック、まだ見ぬ何かとの出会いが待っていることもある。3Dで描かれるテイワットの景観や、アニメ調で表現されたキャラクターたちも本作の魅力だろう。クエスト、冒険ランクといったシステムが用意されているほか、ダンジョンやフィールド上でのマルチプレイに対応。日本語に対応し、国内版では声優による吹き替えも行われている。

CBT(クローズドβテスト)では、いわゆるガチャを通じてキャラクターが仲間になるシステムに加えて、ストーリー進行上で仲間になる仕組みが採用されていた。そのほか公式サイト内の記事によると、7月に開催されていたCBTでは、スマホ/PC間でのユーザーデータの共有には対応していたが、PlayStation 4版とのデータ共有には対応していなかった。CBTでの仕様であるため、正式リリース時の仕様については不透明だ。なおPlayStation 4/PC/iOS/Android間でのクロスプレイに関しては対応することが判明している。


本作を開発しているmiHoYoは、アニメ調の3DアクションRPG『崩壊3rd』をiOS/Android向けに配信中の中国のゲーム開発会社。同作では、可愛らしいキャラクターグラフィックやアクションがユーザーから好評であり、本作にもノウハウは引き継がれていることだろう。また、公式サイト内では本作のアートディレクター鳩氏による璃月のデザイン過程と、miHoYo音楽プロデューサーのZoe氏およびYu Peng Chen氏によるサウンドの制作過程も公開されている。

原神』は、PlayStation 4/PC/iOS/Android向けに2020年秋リリース予定。Nintendo Switch版のリリース予定を含め、詳細な日時は公式サイト/Twitterよりアナウンスされる見通しだ。