インディースタジオCicle Interactiveは8月3日、『Automaton』をSteamにて配信開始した。定価は1010円で、8月11日までは808円で購入可能。『Automaton』は、ロボットを主人公とした3Dアドベンチャーゲームだ。
舞台となるのは、砂漠に覆われた世界。地表は一面砂に包まれているが、建造物やその部品なども散見され、どうやらこの世界にはかつて文明が存在していた模様。主人公となるのは、小さな一輪ロボット。この小さな機械も、文明の遺産なのかもしれない。プレイヤーはロボットとして荒廃世界を探索し、「空から降ってきたもの」の謎を解き明かしていく。
ゲームとしては、3Dと2Dを織り交ぜて進行する。砂漠は三人称視点で3D世界を探索し、屋内は2Dライクな固定視点で調査する。操作は、入力した方向にそのまま進むのではなく、左右の入力で向きを決めて前に進行するいわゆる“ラジコン型”を採用。操作のもどかしさも、本作における特徴だろう。広々とした砂漠を探索するわけだが、移動にはリスクがつきまとう。移動すれば左下にある燃料ゲージが徐々にと減っていくからだ。砂漠にはゲージを満たす燃料も点在しており、それらを集めることが必須となる。
ゲームを始めると、巨大な飛行物が空を横切り、墜落していくのが見える。その飛行物を追うもよし、周囲にある遺物を探すもよし。探索が進めばドローンを操縦できたり、ホバーできるようになったりと、活動の幅が広がっていく。一方で、やや目的などが見えづらいのも本作の特徴。チュートリアルはないに等しく、操作説明を見なければゲーム進行は難しい。燃料が切れた際も唐突にリスタートされる。システム部分というより、美しくも荒涼とした砂漠の雰囲気を楽しむ作品だと言える。本作は、導入部をさわれば合う合わないがはっきりわかるので、まずはストアで配信されているデモ版をさわってみることをおすすめしたい。
ところで、偶然にも弊サイトはAUTOMATONという名前を冠している。現編集部は、その名前のルーツや理由についてさっぱり把握していないとは以前の記事で述べたが(当該記事)、実はこの名前を変えることを本格的に検討したことがある。それは、ドメインを変更するタイミングだ。およそ2018年秋頃である。
AUTOMATONという名前は、そもそもゲームメディアとしてわかりづらい、という意見が社内には存在していた。基本的にはゲームメディアは「ゲーム」という単語や、ゲームに関連する名前を冠しているところが多いからだ。「AUTOMATON(オートマトン)」という名前をちゃんと覚えてもらえるようになったのは、Twitterアカウントにカタカナ表記を入れてから。それまでは業界の方からも「AUTOMATION(オートメーション)」「AUTOMAN(オートマン)」などと呼ばれることも多かった。間違う側に罪はない。わかりづらいメディア名が悪いからだ。
ルーツはわからない上に、名前は覚えてもらえない。そんな経緯もあり、2018年秋にSEO対策として「am」のアルメニアドメインから「com」ドメインに変える際に、筆者(編集長)と元上司で新しい名前を考えたことがある。ゲームという単語を入れることを念頭にし、数ある選択肢の中で、筆者が絞り出したのは「GAMEISM(ゲームイズム)」だった。弊社アクティブゲーミングメディア内にはパブリッシング部が存在し、PLAYISMというブランドを運用している。筆者はこの名前を好いているので、GAMEISMという名前を提案したが、元上司に呆れ顔ですぐに却下されてしまった。センス以前に、PLAYISMとGAMEISMが並ぶとだいぶややこしいし、我ながらちょっとどうかと思うネーミングである。今あらためて思い返すと、机に顔をうずめたくなる。今となってはAUTOMATONの名前にも愛着があり、その名前で少しずつ覚えてもらってきている以上、変更することはないだろう。
『Automaton』は、Steamにて販売中。デモ版も配信中だ。