表情を分析する犯罪推理ADV『ライアートリック』Steam/BOOTHにて配信開始。容疑者の表情を手がかりに、真偽を見抜く

インディーゲームサークルであるアナバシスは、『ライアートリック』を配信開始した。『ライアートリック』は、容疑者の表情を手がかりに真相を探る、犯罪ミステリーADV。

国内のインディーゲームサークルであるアナバシスは、『ライアートリック』を配信開始した。対応プラットフォームはSteam/BOOTH。価格はSteam版が1800円で、BOOTH版が1500円となっている。同サークルの公式サイトによると、BOOTHの販売手数料が低いことから、異なる販売価格が設定されているそうだ。また、iOS/Android向けにもリリース予定とされている。

『ライアートリック』は、容疑者の表情を手がかりに真相を探る、犯罪ミステリーADVである。主人公の万目今日助は、ある事情から相手の表情を見破り、浮かべた表情の真偽が見極められるようになった万目感情生理研究所の所長。映像記憶能力と表情分析などを活用した嘘を見破る能力を使い、警察の捜査に協力する生活を送っていた。本作でも警察署内で発生した爆発事件を始めとした犯罪調査に参加することとなる。

事件の容疑者たちに加えて、前作『嘘発見人【万目今日助】』で依頼人として登場した大学生・真村あすかや、F県警捜査課の刑事である鬼口保、元公安の警視正も登場。郊外の公園で見つかった手首に端を発する事件や、特殊詐欺グループに纏わる事件などの真相が、万目今日助によって解き明かされていく。

万目今日助の表情を見抜く能力は、画面上に容疑者の表情を映し出す形で描かれる。彼は警察の捜査協力者として、事件の容疑者を尋問して調査を進めていく。尋問モード中には発言内容や質問によって表情が変化。容疑者の表情を分析し、表情に対応した感情と照らし合わせることで、発言の真偽が明らかになっていく。また作中では、表情や感情に関する心理学、犯罪捜査で使われているテクニックなどの紹介も行われるほか、メインキャラクターたちにはLive2Dによる動く立ち絵が採用。表情が自動的に発見されるイージーモードや、エクストラストーリーも収録されている。

本作を開発したアナバシスは、重金やから氏が代表を務める国内のゲーム制作サークルである。本作では、キャラクターグラフィックを仲間安方氏が担当し、両名による表情筋の動かし方まで話し合った表情へのこだわりが、本作に込められているそうだ。また同サークルでは、本作の前作『嘘発見人【万目今日助】』を2014年にリリースしているが、前作では汎用グラフィックだった表情表現がキャラクター固有のものに進化しているほか、前作の内容もエピソード0として本作に収録されている。

『ライアートリック』は、Steam版が1800円、BOOTH版が1500円で配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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