『CoD:MW』『CoD:Warzone』開発元、チート行為について改めて警告。一方コミュニティは有効な対策を求める

 

『Call of Duty: Modern Warfare』および『Call of Duty: Warzone』の開発元Infinity Wardは7月25日、両作におけるチート行為について声明を発表した。

声明にてInfinity Wardは、まずチート行為に対しては大目に見ることなどしないとし、今後もさらなる大規模BANを実施すると表明。もしBANされたという通知を受けたなら、それはゲームデータに対して不正な操作をおこなったことを意味するとした上で、チートや改造を提供する詐欺的で悪質なサービスに手を出さないよう警告した。

次に、ゲームを改造・ハックする不正な外部ソフトウェアの使用についても言及。そうしたソフトウェアには、ゲーム内で正当な形で入手していないアイテムを装備できるバイナリエディタのようなツールや、エイムボット、ウォールハック、ランキングハック、インジェクターなどの、ゲームデータやメモリを意図的に改変するものが含まれる。同スタジオは、これらもBANに繋がる可能性がある(may result)として、使用しないでほしい(Please do not use)と呼びかけている。

そして、迷彩を改変するサービスやチュートリアルについても避けるよう注意喚起。新たな装備やアイテム、ロードアウトを不正に取得するために、コンソールやPCのメモリを改ざんすることは、ハック行為でありチートと見なされるとして、BANの対象となる可能性があると警告している。

不正な外部ソフトウェアによる改造行為は、初犯であってもオンラインプレイから永久的に締め出され、ステータスもリセット。同時に、各プラットフォームホルダーに通報される。


Infinity Wardは、これまでにも折に触れチート行為について警告を発し、対策を講じてきた。たとえば今年4月には、プレイヤーによる通報機能を強化し、また処分の確定していないチート容疑者は容疑者同士でマッチングするよう仕様変更。また5月には、BANされたチーターの新規アカウント作成に対応するため、SMSによる二段階認証をPC版に導入している(関連記事)。

それでも、ゲーム内ではチーターの撲滅にはいまだ程遠い状況となっているようだ。Infinity Wardも言及した不正な外部ソフトウェアを導入できるPC版においてはチーターが特に多いとされ、結果的に本作の売りのひとつであった全プラットフォーム間クロスプレイを敬遠するコンソール版プレイヤーが続出。一方そのコンソール版であっても、たとえばアンチリコイルなどを実現する外部ハードウェアが販売されており、コミュニティから問題視されることがある。

今回の声明では新たなチート対策を示すことはなかったが、具体的な例を挙げて警告しており、同スタジオの姿勢を改めて発信した形だ。これがチート行為に手を染めるプレイヤーにどれだけ響くのかは未知数。その返信欄ではチーターに対してはもちろん、やや弱気とも受け取れる声明での表現に対する不満を述べるファンが見られる。またRedditでは、「この声明を映像化したらこうだ」としてチートス(スナック菓子)を差し込んで扉に鍵をする写真が投稿され支持されている。効果を疑問視しているのだろう。もっとも、Infinity Wardは大規模BANを今後予定していると述べており、手を緩めるつもりはないことは明らか。それでも、同スタジオには強力かつ具体的な対策を打ち出してほしいというのがコミュニティの本音のようだ。