懐かしい1日を描く3DADV『梅雨の日』Steam/itch ioにて8月20日配信へ。少年の視点から描かれる、少し不思議な雨の1日

個人開発者の藤尾いなさ氏は7月20日、『梅雨の日(Rainy Season)』を8月20日に配信開始すると発表した。日本語にも対応。『梅雨の日』は、梅雨の1日を家族と過ごすADV。

個人開発者の藤尾いなさ氏は7月20日、『梅雨の日(Rainy Season)』を8月20日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームは、Steam/itch.io。日本語にも対応。正式な発売日の発表にあわせて、新しい公式サイトも公開されている。

『梅雨の日』は、梅雨の1日を家族と過ごす、懐かしくも暖かな短編3Dアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、今より少し前の日本。主人公は、母、年の離れた姉、祖母、弟と共に暮らしている少年。今日は、遊園地に行く約束の日。昨夜の晩、少年はその約束を楽しみに眠ったのだが、目を覚ましてみると空は灰色で、室内にも雨の音が響いていた。降りしきる雨により遊園地行きの予定はあっさり中止になってしまい、ちょっと不思議で暖かな梅雨の1日が始まる。


遊園地行きの約束がなくなり予定は白紙に戻ったわけだが、雨により外で遊ぶこともできないので、少年は家の中で1日を過ごす。弟や祖母がゆっくりと過ごすリビング、仏壇と日本人形がなんだか不気味な和室、おばけがいるという開かずの間。少年は、雨音の響く2階建ての家の中を、自由に探索できる。カメラを手にとってレンズを覗き込んだり、傘を手にとって外を歩いてみたり、思い出を手にとって現実に空想を重ね、幻想的な風景に浸ったりといった、さまざまなものを手に取ることもできる。

また、家の中で過ごしていると、お昼ごはんやおやつに呼ばれることや、晩ごはんが何がいいか聞かれる日常的な出来事も発生。暖かな3Dグラフィックと雨の音、優しげなBGMもあわさって、幼い日に感じた恐怖や懐かしい日常が、少年の視点から描かれる。また、プレイ時間は40分程度。家の中を探索していると、不思議なイベントが起こることもある。

本作を開発した個人開発者の藤尾いなさ氏は、公式サイトによれば趣味でゲームを作っているというイラスト専門大学の3年生。本作以外に、郵便局員として日本の田舎を探索し、手紙の配達や地元の住人との交流が描かれる3Dアドベンチャー『Inaka Project』を開発中。『梅雨の日』は「Humble Choise」5月分のExtra枠として、先行公開も行われていた。また本作のBGMは、コントラバス奏者の渡邉紘氏が率いる渡邉紘STRINGSが担当。各配信サイトにて、サウンドトラックの配信も行われている。

梅雨の日』は、8月20日にSteam/itch.ioにて配信開始予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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