稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』は、起動後すぐに遊べる。マーベラスの快諾により、メーカーロゴ表示を挟まない起動が実現

マーベラスからPlayStation 4/Nintendo Switch向けに11月12日リリース予定の『天穂のサクナヒメ』。本作にはメーカーロゴの表示を省いた高速なロードが搭載されており、起動後すぐに遊べるようだ。

マーベラスからPlayStation 4/Nintendo Switch向けに11月12日リリース予定の『天穂のサクナヒメ』。2015年にえーでるわいすが開発をスタートし、長い開発期間と延期を経て、11月にリリースされようとしている本作では、さまざまなブラッシュアップも行われてきた。その結果、本作にはメーカーロゴの表示を省いた高速なロードが搭載されており、起動後すぐに遊べるようだ。えーでるわいすのなる氏が、Twitterで動画を公開している。

公開された動画では、メーカーロゴやミドルウェアの表示はなく、暗い画面が立ち上がってから即座にタイトル画面が映し出される。タイトル画面からゲーム画面への移行も同様に早く、ゲーム起動からサクナヒメが操作できるまで、動画では9秒以内に収まっている。画面を見る限り、動画の『天穂のサクナヒメ』はWindowsで動作しているようで、環境を整えれば、本作は起動してすぐに遊べるのだろう。PlayStation 4やNintendo Switchでも、ロゴ表示がなく早くゲームがプレイできると見られる。

なお、同サークルの過去作Steam版『Fairy Bloom Freesia(花咲か妖精フリージア)』では、えーでるわいすのロゴが起動直後に表示されていたが、前作のSteam版『Astebreed: Definitive Edition 』ではロゴ表示はなく、前作から同様の試みが行われていたようだ。手触りの良い作品を作るえーでるわいすらしい取り組みは、前作から行われていたのだろう。

本作の情報としては、えーでるわいすのこいち氏から、各プラットフォームごとの違いもまとめて公開されている。PlayStation 4版は、60fpsで安定して動作し、グラフィック面ではリッチなポストプロセスにも対応。さらに、Pro版では解像度2560×1440で動作する。PC版は、ハードルは高いもののもっとも高品質な環境で、4K解像度および144fpsまでの動作をサポート。Nintendo SWitch版はスペック面では劣るそうだが、オートセーブとどこでもできる任意セーブによって、本作は携帯機との相性が良く、どのハードにも良い点がある仕上がりになっているという。

『天穂のサクナヒメ』は、国内のゲーム制作サークルえーでるわいすが手がける和風稲作アクションRPGである。主人公のサクナヒメは、武神と豊穣神を両親に持つ一柱の神。家の財産を食いつぶし、神々の都でぐうたらな毎日を過ごしていたのだが、ある日神界へ迷い込んだ人間を都へ侵入させ、主神への献上物だった米を台無しにしてしまう。この失態によりサクナヒメは主神の怒りを受け、鬼が支配するヒノエ島の調査を行うことに。古い時代の日本を舞台とした、鬼退治と探索、稲作の日々が始まる。

島に蔓延る鬼たちを相手に、サクナヒメは羽衣を使った移動や掴みの動作、農具を使った攻撃、敵を浮かせて敵にぶつけるといったアクションを駆使して、爽快な戦闘を繰り広げる。また、人間の暮らす集落では稲作ができ、豊穣神であるサクナヒメは、良質の米を収穫することで強くなっていく。米や野菜を使った料理、農具づくりといった要素も搭載されている。

天穂のサクナヒメ』は、PlayStation 4/Nintendo Switch向けとして、通常版が税別4980円、画集付きの限定版が税別6980円で11月12日発売予定。また、海外向けにはXSEED Gamesが販売を担当し、Steam版が11月10日に配信予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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