プレイヤーが操作するキャラクターにキャラクターを操作させ、キャラクターにキーを操作させるゲーム『Press Ctrl』itch.ioにて無料公開中

インディーゲーム開発者Idan Rooze氏は7月12日、『Press Ctrl』をitch.ioにて無料公開した。対応プラットフォームはPC(Windows)。

イスラエルのインディーゲーム開発者Idan Rooze氏は7月12日、『Press Ctrl』をItch.ioにて無料公開した。対応プラットフォームはPC(Windows)。本作は「Out of Control」をテーマに、48時間でゲームを作るオンラインゲームジャム「GMTK Game Jam 2020」の参加作品として公開された作品である。なお「GMTK Game Jam 2020」には、5000作品以上のエントリーがあるようだ。

『Press Ctrl』は、プレイヤーが操作するキャラクターにキャラクターを操作させ、ボタンを押させるゲームである。本作は最初、プレイヤーの操作に対してキャラクターが動く、一般的なゲームとしてスタートする。しかし画面内のキャラクターをスイッチの位置まで誘導すると、画面奥にもう一つのゲーム画面とキャラクターが出現し、同時にそのキャラクターを操作するためのボタンも画面内へ登場。こうした入れ子構造が、本作の特徴だ。


画面が増えたので、プレイヤーはキーを入力して手前のキャラクターを操作し、キャラクターに画面内のキーを押させることで奥のキャラクターを操作して、ボタンを押すことに。最終的には、プレイヤーが操作するキャラクターにゲーム内ゲームのキャラクターを操作させ、ゲーム内ゲームのキャラクターを操作することでゲーム内ゲーム内ゲームを操作し、4つの世界を隔てた先にある画面内のボタンを押すことになる。また、その先には条件を追加したステージも用意されている。

本作の内容は、ボタンを使って目的地までキャラクターを移動させるだけであり、難解な謎も強大な敵も登場しない。しかし、画面をいくつも隔て、間にプレイヤーとコントローラーが挟まることで、目的地へ移動させるだけの行為が難しく、もどかしい独特の体験に仕上がっている。


本作を開発したのは、前述のとおりイスラエルのインディーゲーム開発者Idan Rooze氏である。同氏は、大学でビジュアルコミュニケーション学科に所属する学生でもあり、商業作品として対戦型の2Dアクションシューター『Chimera Box』の開発にも取り組んでいるそうだ。『Press Ctrl』は、itch.ioにてPC向けに無料公開中。また、「GMTK Game Jam 2020」では現在投票が受付られている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2577