『Hyper Scape』PCオープンベータテスト開幕。Ubisoftの基本プレイ無料バトルロイヤルFPS


Ubisoftは7月13日、同社のデジタルイベント「Ubisoft Forward」にて『Hyper Scape(ハイパースケープ)』のPCオープンベータテストを開始したことを発表。Uplay経由でダウンロードできる(公式サイト)。オープンベータ期間中は3人スクワッドのクラウンラッシュスクワッドと、ソロでプレイするクラウンラッシュソロを体験可能。さらに期間限定モードとしてハックランナースクワッドとターボモードスクワッドが登場する予定だ。

あわせて最新映像を公開。すでにテクニカルテストが始まっているためゲームプレイ内容は判明済みだが、今回は本作のナラティブ部分に焦点を当てるシネマティックトレイラーも披露された。VR空間なのに人々が怪我したり、ユーザーが現実世界から消えたりといった奇妙な出来事が発生。そうした謎を追うことが、『Hyper Scape』の物語の大きな要素となりそうだ。


同作は7月3日に発表されたばかりの基本プレイ無料FPS(関連記事)。ソロもしくは3人1組のスクワッドで挑む最大100人参加型のバトルロイヤルゲームであり、全体が近未来都市であるマップ、死亡しても仲間が残っている限りエコー(透明のゴースト状態)としてマッチに参加し続けるシステム、そしてTwitch視聴者がゲーム内で発生するイベントを決めるTwitch連携機能の導入が大きな特徴となっている。

2054年の地球では、Prisma Dimensionsという巨大企業がB-Linkと呼ばれる世界最小のVRヘッドセットを開発。そのB-Link用のゲームが『Hyper Scape』となる。ただ『Hyper Scape』内の仮想未来都市ネオ・アルカディアでは奇妙な出来事が起きており、いくつもの謎が隠されているという。こうした設定から、Prisma DimensionsのVR技術は『アサシン クリード』シリーズに出てくるアブスターゴ社およびアニムス計画と繋がりがあるのではと推測する声もある。

海外メディアのPowerUp!は、『Hyper Scape』のクリエイティブ・ディレクターであるJean-Christophe Guyot氏に両作は共通世界のゲームなのか質問。Guyot氏は「Prisma Dimensionsはテンプル騎士団なる組織との関連性を強く否定します」と回答している。わざわざこのような答え方をするあたり、両作が繋がっているという可能性は残されていそうだ。

『Hyper Scape』のマップは1x1kmとコンパクトながら垂直方向への広がりがあり、立体的な戦闘が可能。エリア縮小はサークルではなく、都市のセクター単位で崩壊していく仕組みだ。Twitchでの視聴のしやすさを意識してか、インベントリ管理や武器・ハック(アビリティ)の強化要素は簡略化。武器・ハックはそれぞれ2つずつ保有でき、同じ種類のものを拾うとアップグレードされていく。ハックには透明化、テレポート、地雷設置、グラウンドスラムといった種類がある。

先述したようにダウンしてもチームメイトが生きている限りはマッチから離脱せず、エコーとして移動し、味方のために情報収拾が可能。敵が倒れた場所が蘇生地点となり、エコーとなった味方を復活させられる。味方が一人でも残っていれば、再起するチャンスはあるわけだ。マッチの勝利条件は、クラウンの取得もしくは敵の全滅。セクターが絞られ、チームが減ると「クラウン」というアイテムがマップに出現する。その勝利の王冠を掴み、45秒間キープすれば勝者となる。

スピーディーなマッチ展開、死亡後の扱い、戦線復帰方法、勝利条件、Twitch視聴者の投票で決まるゲーム内イベント。各所でひねりをきかせることで差別化が図られている『Hyper Scape』。PCオープンベータテストが開幕済みで、将来的にPlayStation 4/Xbox Oneも対応予定。今夏のリリースが目指されている。