Devolver Digitalのマーケティングシミュ『Devolverland Expo』Steam無料配信開始。廃墟化したイベント会場で最新映像を見てまわるゲーム


パブリッシャーのDevolver Digitalは7月12日、同社のオンラインイベント「Devolver Direct」にて、一人称視点のマーケティングシミュレーションゲーム『Devolverland Expo』を発表。Steamでの無料配信を開始した。廃墟化したイベント会場に侵入し、最新ゲームトレイラーを見てまわり、年次開催のDevolver Digital Game Expoが中止となった理由を追うという設定のゲームだ。開発は『Shadow Warrior』シリーズで知られるFlying Wild Hogが担当。

無人化した不気味なイベント会場に侵入したプレイヤーは、セキュリティロボットに探知されないよう気をつけながら会場内のブースをまわることに。『Carrion』『Fall Guys: Ultimate Knockout』『Serious Sam 4』『Blightbound』といったDevolver Digitalがパブリッシングを担当するタイトルのブースが設けられており、各タイトルの最新トレイラーを視聴することで次のエリアへの道が開ける仕組みとなっている。

ブースには『Weird West』や『Olija』といった最新タイトルの開発者コメンタリー付き映像も。ゲームを進める上で強制的にトレイラーを見せられるマーケティングゲームだ。単純にトレイラーを眺めるだけでなく、ブースの作り込みによって、どのような世界観のゲームなのかを把握できるようになっている。『Devolverland Expo』はFlying Wild Hogが開発していることもあってか、同社が開発中の『Shadow Warrior 3』のブースだけ作り込みがやたらリッチだ。なおイベント会場内には複数のシークレットアイテムが配置されており、それらを集めることでエンディングが少し変化する。

ホラー演出ありの『Carrion』ブース
やたら豪華な『Shadow Warrior 3』のブース

Devolver Digitalは2019年の「Devolver Direct」でも、8つの「オリジナル盗作」ゲームをセットにした『Devolver Bootleg』なるゲームを発表し、同日Steamで配信開始。『Enter the Gungeon』『Ape Out』『Hotline Miami』といったDevolver Digital作品のパロディゲームを詰め合わせたものであった。

恒例行事化したDevolver Digitalの奇天烈オンラインイベントといい(関連記事)、変わったマーケティング手法を取り入れ続けるDevolver Digital。「ゲームトレイラーを見せるゲーム」である『Devolverland Expo』も、アナーキーなDevolver Digitalらしい取り組みと言えるだろう。『Devolverland Expo』はSteamにて無料配信中だ。