サービス終了したEpic Games『Paragon』のアセットを使ったゲームが3本開発中。13億円の素材が再び躍動

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Epic Gamesが開発し2016年に早期アクセスを開始するも、プレイヤー人口を維持・拡大できず2018年にサービス終了したMOBA『Paragon』。同社は当時、この作品のために1200万ドル(約13億円)を費やして制作したキャラクターやマップなどの高品質なアセットを、UE4マーケットプレイスを通じて無料で提供開始した。Unreal Engine 4を用いた作品であれば商用利用も可能とされており、実際にこのアセットを使ったゲームプロジェクトが複数動いているようだ。海外メディアPC Gamerが報じている。

カナダのデベロッパーStrange Matter Studiosが手がける『Fault』は、今月7月17日からSteamにて早期アクセス販売を開始する。本作は5対5のオンライン対戦を楽しめるMOBAであり、『Paragon』の影響を受けるタイトルであると公言されている。『Paragon』のアセットはヒーローキャラクターに利用しているようで、ゲーム画面でもMurielやKwang、Steelなどの姿が確認できる。

試合では、両チームは相手のCoreと呼ばれるオブジェクトの破壊を目指し、勝利報酬によってさらなるヒーローやコスメアイテムをアンロック可能だ。ほかのMOBAタイトルとは異なる特徴として「Featsシステム」を用意。これは試合中に指定のマイルストーンを達成することで、試合開始時に選択した派閥に結びついた強力なアイテムを入手できる仕組みだという。『Fault』は、7月17日の早期アクセス開始時には有料で販売されるが、開発が進むにつれ価格を下げ、正式リリースに合わせて基本プレイ無料化する予定となっている。

インディースタジオOmeda Studiosが手がけるMOBA『Predecessor』でも、『Paragon』のキャラクターアセットをヒーローに使用。マップもアレンジして利用している模様だ。本作では、『Paragon』の見た目や雰囲気を再現しながら、独自のカスタマイズを施していく方針だという。試合は5対5で、基本攻撃や3種類のアビリティなどを駆使してバトル。相手ヒーローやミニオンを倒したり、タワーを破壊するなどの目標をこなすと、アイテムショップで使用できるゴールドを獲得できる。そのアイテムにて、ヒーローを強化していくのだ。

本作は、7月10日からクローズドアルファテストを実施予定。Feng Mao・Gadget・Muriel・Murdock・Sevarogといった、『Paragon』からやってきたヒーローたちが使用可能とのこと。公式サイトにて参加申し込みを受け付けている。

韓国のデベロッパーTeam SoulEVEが手がける『Overprime』は、『Paragon』のリメイクをうたうMOBAである。公式サイトにて開発途中のバージョンを配布し、『Paragon』ファンの意見を聞きながら開発を進めている。配布アセットに含まれるAgoraマップやMonolithマップでの5対5のバトルを楽しめ、もちろん『Paragon』のヒーローたちが登場する。今後新たな武器やヒーロー用スキン、エモートなどを追加しながら正式リリースを目指し、将来的にはコンソール版の発売や、eスポーツ展開も視野に入れているそうだ。

Epic Gamesが無料配布した『Paragon』のアセットの活用例としてはこれ以外にもたくさんあるだろうが、ここに挙げたタイトルはいずれも『Paragon』と同じジャンルの作品である。また同作からの影響を隠すこともなく、『Overprime』に至ってはリメイクすると公言。残念ながらサービス終了してしまった『Paragon』であるが、フォーラムなどを覗くと、残されたファンはどの作品が「Paragon 2.0」の座を勝ち取るのか、それぞれの開発状況を注視しているようだ。なお『Paragon』のアセットは、現在もUE4マーケットプレイスにて無料配布中である(関連記事)。

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