『あつまれ どうぶつの森』で「この橋渡るべからずバグ」発生、鍵となるのは禁断の「4段目の崖」。夏の訪れとともに現れた怪奇現象と、その解決策
『あつまれ どうぶつの森』にて夏の無料アップデートが配信された。目玉要素の素潜りが解禁され、海の幸を収集する楽しみのほか、ラコスケやJといった新たな来訪者との出会いに胸を踊らせている島民も多いことだろう。まさにホットな季節の到来といった趣だが、一方で夏らしくちょっとした怪奇現象が語り草となっている。その現象とは「島の橋に不可視の壁が出現する」というもの。
こちらのバグは7月3日に配信されたVer.1.3.0から発生しているようだ。現在ネット上では、「島の橋を渡れなくなった」という報告が複数上がっている。一見何の変哲もない橋だが、その上を通ろうとすると透明な壁にぶつかってしまう。何もない空間にパントマイムのように突き当たり続けるシュールな動画がTwitterなどでいくつも投稿されているのだ。壁が出現するのはあくまで「橋の上」だけであり、両脇で高飛び棒を使用すれば簡単に川の向こう岸へ渡ることができる。とはいえ橋の両側の川幅が広くなっている・滝になっている場合などはこの手法が使えないため、レイアウトによっては致命的なバグとなるユーザーもいるはずだ。
複数のユーザーがグリッチの原因として指摘しているのが、「地形の高さ」の問題だ。『あつまれ どうぶつの森』では崖を造成することで高台を作ることができる。崖は重ねることでさらに高地を造りだすことができ、平地を1とすると3段目まで到達することが可能だ。有識者によれば「渡れない橋バグ」は、3段目の高さに架けられた橋の上で発生するという。さらに他にも条件として、3段目の層に架ける橋が「アーチ状」かつ「5マス分の大きさ」であることが挙げられている。「わふうのはし」がこれに該当する橋となる。これらのバグ条件から、今回のグリッチが発生した原因は次のように考察されている。
『あつまれ どうぶつの森』では5月、ある別のバグが報告されていた。それは、本来キャラクターが上がることができない禁断の「4段目」に到達することができるというものだ。机とイスを使って一定の手順を踏むと、普段は入れない場所を通れる「壁抜け」バグが発生し、これを利用することで崖の最上段の4段目に上がれることが報告されていた(関連記事)。
*壁抜けバグの解説動画。
おそらく今回のパッチでは、この4段目の崖に到達することを阻止するための修正が施されたのだろう。崖の3段目の真上に見えない天井を作り、キャラクターが一定の高さ以上に上がろうとすると突き当たってしまう仕様に変更されたのだ。ところがここに思わぬ落とし穴があった。3段目の土地に橋を架けた際、アーチ状=高さがある橋を設置してしまうと、崖を上がろうとしていなくとも禁止された高さに到達してしまう。すなわち橋が渡れない現象は、「透明な壁」ではなく「透明な天井」に頭が引っかかっていたために生じていたということなのだ。なおこのバグはギリギリのラインで発生しているらしく、5マス大の橋のみでしか発生しない。4マス大の橋の場合は高さが微妙に低くなるため、通れないバグは発生しないとのことだ。
現在島クリエイターを使っているプレイヤーで、高台に橋を架けようとしている人は、修正が入るまでしばらく様子をみた方がいいだろう。ちなみに、すでに高台に橋を架けていてバグが発生してしまったプレイヤーにも、実は一時的な解決策が存在する。それは非常にシンプルなもので、「いったんスマホでカメラモードを起動し、撮影中に橋の上を渡る」というもの。撮影モードの際は見えない天井が解除されるらしく、問題なくアーチの上を通行することができるのだ。
条件を満たし、バグが発生してしまった橋はたとえ撤去して架け直しても通れるようにはならない。ベルを無意味に消費してしまうだけなので、くれぐれも注意してほしい。リリース以来、悪名高い「アイテム増殖バグ」をはじめ幾多のグリッチと格闘してきた『あつまれ どうぶつの森』。自由度の高さゆえの果てなき戦いともいえそうだが、今回の件に関しても迅速な対応がなされることを祈って静観しよう。