パブリッシャーのActivisionより10月2日に発売予定の『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』について、ステージの総数が100以上あると、海外メディアのVG247やGame Rantが報じている。情報の出どころは、ゲーム販売店GameStopのダイレクトメールをキャプチャーしたものだと主張する、TwitterユーザーのBroski氏が投稿したスクリーンショット。画像には、「FULL SEQUEL WITH 100+ LEVELS(100ステージ以上からなる完全新作)」と記されている。
『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース(以下、とんでもマルチバース)』は、2017年に『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』としてリメイクされた『クラッシュ・バンディクー』シリーズの初期3部作の続編にあたる。Twinfiniteによると、隠しステージやボス戦などを合わせた初期3部作のステージ総数が、102だという。『とんでもマルチバース』における1ステージのボリュームは定かではないが、ゲーム全体としては初期3部作を合わせたものに近いボリュームとなるのかもしれない。
『とんでもマルチバース』で新たに加わる要素として、複数のプレイアブルキャラクターが登場する。発売元のActivisionの公式サイトによると、すでに発表されているクラッシュ、ココ、ネオ・コルテックスの他にも「fan-favorite characters(ファンに愛されているキャラクターたち)」が登場するようだ。
初期3部作の3作目、『クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周』では、クラッシュに加えてココがプレイアブルキャラクターとなった。ココを操作できるステージやアクションは限られており、該当ステージをクラッシュで攻略することはできなかった。『3』では、プレイアブルキャラクターの追加によって固有ステージが作られた結果ステージ数は37となり、『1』の33、『2』の32より微増。『とんでもマルチバース』では、操作キャラクターとステージの関係はどのようになるだろうか。
Summer Game Fest内で行われた、開発元Toys for BobのPaul Yan氏へのインタビュー動画によると、『とんでもマルチバース』ではクラッシュとココはアクションが共通しているため、ゲームを通してどちらを使ってもよいという。他の操作キャラクターについては、どうやらアクションが異なる場合があるようだ。例として、ネオ・コルテックスを操作する場合を挙げている。
ネオ・コルテックスは、クラッシュやココとまったく違ったアクションをするという。装備しているレイガンを使い、危険地帯や敵を「足場」に変化させる特殊アクションが重要になるそうだ。変化させられる足場の種類は「硬い」「バウンドする」の2種類。高所に行きたい場合にバウンドする足場を使うようだ。このように、ネオ・コルテックスを操作するステージは、クラッシュやココを操作するステージと比べて戦略的で頭を使うものになるという。
未発表のプレイアブルキャラクターにも、ネオ・コルテックスのように固有アクションや固有ステージが用意されているのかもしれない。また、Toys for BobのLou Studdert氏はIGNのインタビューにて「過去作のように何度も楽しめるような、繰り返し遊べるゲーム」を目指していると語っていた。どのようなキャラクター、アクション、ステージが楽しめるのか、続報が待たれる。
また、ゲーム内購入があることもわかった。Xbox One版『とんでもマルチバース』のストアページを見ると、「予約注文」のボタンの下に「アプリ内購入が提供されています」との表記がある。ゲーム内購入の詳細については、現時点ではは不明だ。デジタル版の予約特典として、クラッシュとココの「80年代スキン」が入手できることから、VG247を含むいくつかのメディアは「操作キャラクター用のスキンが購入できるのではないか」と予想している。
【UPDATE 2020/07 8:22】
開発元のToys for Bobは7月1日、『とんでもマルチバース』にゲーム内少額課金は含まれないと発信した。あわせて記事タイトルを修正。
『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』は、PC/PS4/Xbox One向けに10月2日発売予定だ。