高難度魔法3Dアクション『Little Witch Nobeta』発売5日で売上5万本突破。「ロリダークソウル」と称される作品

台湾のインディーゲームデベロッパーPupuya Gamesは6月29日、 魔法3Dアクション『Little Witch Nobeta』のセールスが5万本を突破したと発表した。わずか5日足らずでの達成となる。

台湾のインディーゲームデベロッパーPupuya Gamesは6月29日、 『Little Witch Nobeta』のセールスが5万本を突破したと発表した。本作の早期アクセス配信が開始されたのは6月24日の16時前後であり、わずか5日足らずでの達成となる。

https://twitter.com/nobeta_staff/status/1277459399737393152

『 Little Witch Nobeta』は、元素魔法を操る小さな魔女ノベタを操作し、古城の中を探索する3Dアクションシューティングゲームだ。主人公のノベタは自身にまつわる真実を知るため王座を探しており、徘徊する生魂や人形と対峙しながら、王座の場所を知る黒猫に導かれて古城を歩むことになる。イラストレーターの汐王寺氏が、ノベタのキャラクターデザインを担当。同氏の手がけたデザインの魅力を反映した3Dモデルや、杖に振り回されたり、スタミナが切れて転ぶモーションなど、主人公ノベタの少女らしい可愛らしさをゲーム内で見事に表現されている。

また、ボスとの戦いでは少しハードコアなバトルが展開される。攻撃の前に設定された長めのディレイに慣れず、対処法がわからないうちは苦戦を強いられるだろう。しかし、いわゆるパリィや回避が強めに調整されており、上手く攻撃を捌くと魔力を得て攻撃に転化できるため、難しめながらやりがいのあるバトルが繰り広げられる。難易度にはノーマル以外にイージーも搭載されているほか、いくつかの元素魔法と、詠唱魔法を使った攻略も本作の魅力。細かなこだわりの感じられる可愛いグラフィックと、何度も挑戦するやりごたえのあるボス戦から、Steamのストアページでは、「Loli Dark Souls!」「Kawaii Dark Souls」といったレビューや、1159件のユーザーレビュー中 98%の好評により「圧倒的に好評」を獲得している。なお公式Twitterアカウントもまた「ロリダークソウル」のハッシュタグを使用している。

国内では、同レビューを引用し「一瞬でどういうゲームなのか理解できた」とコメントした笑うヤカン氏のツイートも一因として一部にて流行中。日本のSteam売上トップでは、現在Steamサマーセールで35%オフとなっており、売上2位の『Sekiro: Shadows Die Twice』やDLCもセットで75%オフの『DARK SOULS III – The Fire Fades Edition』を押し退け、『 Little Witch Nobeta』が長期間1位を獲得している。全世界売り上げ上位ページでは、もう少し下位にランクインしているため、日本では特に人気なのかもしれない。

こうした状況を受けてか、本作の日本向け公式Twitterアカウントが27日に設立。6月29日13時30分に、販売本数5万本突破とともに感謝の言葉がツイートされた。リプライ欄では「5万人の犯罪予備軍がいるぞ」という指摘に対して、「あなたもねー」と返す微笑ましいやり取りもおこなわれている。

本作は、Pupuya GamesのPupuya氏がプロデューサー/プログラム/3Dデザインを担当。早期アクセスを開始する理由として、作者の収入が開発を始めてからの3年間ほとんどないことも挙げられていたが、かなりの売上が開発元へ入ったはずなので、開発は続けられていくことだろう。『Little Witch Nobeta』は、Steamにて通常価格990円で早期アクセス配信中。7月1日までの期間は、10%オフの891円で販売中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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