ドットがかわいい生活アクションRPG『Garden Story』2021年発売へ。1粒のブドウとして故郷を救うため旅立つ


デベロッパーのPicogramは6月26日、生活アクションRPG『Garden Story』を2021年に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。元は2020年に発売する予定であったが、2021年の発売へ変更となった。その理由は、ビデオゲームファンドKowloon Nightsとパートナーシップを結んだことにより、ゲーム内容をより良くするための開発が可能となったため。クオリティアップのために発売延期となったかたちだ。

『Garden Story』の舞台は、フルーツ、キノコ、カエルなどさまざまな住民が暮らし、自然豊かなThe Groveという島。しかしどうやら、Rotと呼ばれるものに侵食され、荒らされているようだ。The Groveでは、Rotから島を救うためにガーディアンと呼ばれる者たちが復興任務についているという。

主人公のConcordは、The Groveで最年少のブドウでありながら、ガーディアンとなった。ベリーのFujiや、カエルのRanaなどの友人たちと協力して、故郷を救うための冒険へ旅立つこととなる。若いConcordがガーディアンとして任務をこなせるか信じきれない住民たちも、島の復興が進めば信頼を寄せてくれるだろう。


本作の主な目的は、Rotに荒らされたThe Groveを復興することだ。メインストーリーを進めながら、住民たちの願いを叶えて仲良くなったり、素材を集めてクラフトしたり、農業や釣りをしたりすることができるという。友情を育んだり暮らしを楽しんだりする生活シム的な面もあれば、戦闘やダンジョン探索などアクションRPG的な面もあるようだ。

ダンジョン内では、戦闘だけでなく、パズルを解くことで先へ進めるようになる謎解き要素もあるという。戦闘と謎解きをこなしながらダンジョンを進み、ボスを倒すことになりそうだ。また、トレイラーでは、ボスと思われる巨大イモムシが壁から飛び出す様子が見受けられる。“Bookworm(本の虫)”なる生物が、荒廃した図書館に巣食っているようだ。


主人公のConcordは、武器や道具、盾などを装備することができ、それらの道具の使用やローリングをする際にスタミナを消費する。スタミナは自動回復するが、むやみに連打すればすぐになくなってしまう。効率よく動いて、スタミナ切れを避けよう。


クオリティアップのために2021年へ発売延期となった本作だが、新たに開発する内容が、具体的な例として挙げられている。新たな種類のフルーツ住民、新たな敵のタイプやボス、素材の種類などを追加し、それらによって発生する新たなクエストを追加することなどを予定しているという。さらに、いくつかのサプライズも予定しており、これらの新要素によって『Garden Story』の世界がより深みを増すこととなるようだ。


かわいらしいドットによって、フルーツやキノコが一緒に暮らす不思議な世界が描かれる本作。パステルがかったような色味と、角が丸みを帯びたデザインによって、メルヘンで優しい印象を与えるグラフィックとなっている。住民たちの表情のかわいさはもちろん、敵キャラクターたちの表情もどこかとぼけていて憎めない。本作を開発するデベロッパーPicogramは、過去にも本作のようなかわいいドットのゲームをいくつか開発している。itch.ioで過去作品を公開中なので、気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

『Garden Story』は、Steamにて2021年に販売予定。現在、無料体験版が配信中だ。