Nintendo Switch版『星をみるひと』移動速度2倍やクイックセーブ/ロードなどのオプション公開。 当時のイノセントな難易度はそのまま

シティコネクションは6月25日、『星をみるひと』Nintendo Switch版に搭載される新機能を公開した。オリジナルよりは快適にゲームがプレイできるという。

シティコネクションは6月25日、『星をみるひと』Nintendo Switch版に搭載される新機能を公開した。本作には、移動速度2倍、クイックセーブ/ロードといったオプションが用意されており、オリジナルよりは快適にゲームがプレイできるという。

『星をみるひと』は、1987年にホット・ビィ(HOT-B)からリリースされたファミリーコンピュータ用SFRPGである。主人公は、超能力を持った少年みなみ。何らかの事情により記憶を失い、気づけば草原の中に倒れていた彼は、襲ってくるロボットから身を守りつつ、仲間と旅をすることになる。

荒廃した未来の巨大都市を舞台に、管理コンピュータ、マインドコントロールといった要素も登場し、33年前の作品でありながらマルチエンディングを採用。ハードなSF風の世界観を採用し、衝撃的な展開が描かれるストーリーや、BGMが一部で評価を受けている。一方、ゲーム開始直後に脈絡なくフィールド上へ放り出されることや難解なシステム、移動速度の遅さ、難易度の高さなどから、少なくとも遊びやすい作品とは言えないだろう。

Nintendo Switch版『星をみるひと』では、そんな人を選ぶ内容だった原作に、遊びやすくなるオプションが搭載される。ボタンを押している間移動速度が2倍になる機能、直前のやり直したい場面までの巻き戻し、好きな場面でセーブ/ロードができるクイックセーブ/ロード(3スロット)、任意のレベルとごーるどでゲームがスタートできるニューゲーム+を追加。

当時のイノセントな難易度はそのまま、非常に遅かった移動速度への対応を含め冒険をサポートするオプションを追加したことで、当時エンディングに到達できなかったプレイヤーや本作が初めてのプレイヤーでも楽しめるよう開発が進められているそうだ。なお、これらのオプションを使わずにオリジナルのままプレイすることもできる。

また、ゲーム画面の左右に表示される壁紙の変更、見たことのあるエンディングを見直す機能、パッケージや説明書を収録したおまけ、画面サイズの切り替え(オリジナル/フル)にも対応している。Nintendo Switch版『星をみるひと』は、ダウンロードソフトとして税込990円で2020年夏に発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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