インディーパブリッシャーGraffiti Gamesは6月24日、『Turnip Boy Commits Tax Evasion』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2021年の配信を予定している。『Turnip Boy Commits Tax Evasion』は、奇しくも脱税をしてしまったカブ少年が主人公となる作品だ。
『Turnip Boy Commits Tax Evasion』は、見下ろし視点で展開されるアクションアドベンチャーゲーム。主人公となるのは“カブ少年”。この少年は納税をしなかったことにより、社会から脱税者としてみなされる。その結果、家を追い出されてしまった。こうした経緯により市長のMayor Onionに莫大な借金をすることになった“お尋ね者”の少年は、支払い金をめぐり冒険に出かけることになる。旅の途中で変わり者の野菜や果物を出会い、戦いを重ねていくことで、ガーデン社会を支配する野菜政府の腐敗が明らかになっていく。
『Turnip Boy Commits Tax Evasion』は、『ゼルダの伝説』シリーズのテイストが混ぜられたアクションアドベンチャーゲームだ。フィールドを探索し、ダンジョンに潜り、謎を解きながら敵と戦う。ジョウロなどガーデンツールなるアイテムを手に入れることで、冒険の幅はさらに広がっていくという。ダンジョンの最奥にはボスが眠っている。死闘を繰り広げ奴らを討伐し貴重なお宝を獲得、借金返済に役立てるのだ。また、税金にまつわる書類を破り捨てていく要素も。記録を消し去ることで、政府にプレッシャーをかけていけるという。どこまで効果的に脱税できたかにより、エンディングは変化していくそうだ。
脱税という邪悪なテーマと、野菜と果物という世界観を組み合わせたことで、かなり混沌としたコンセプトに仕上げられている本作。テーマである脱税(Commits Tax Evasion)はおそらく、「ヨッシーの脱税疑惑」(関連記事)に由来するものだろう。純粋かつ無邪気なキャラが脱税をしようとするというシュールなギャップがウケたネットミームである。なぜこの少年が脱税をしようとしているのか。なぜ市長に借金をしているのか。政府が腐敗しているからといって、脱税をしてもいいのか。いろいろと疑問の多い作品であるが、その“答え”はゲーム内に用意されているのだろうか。
開発を手がけるのは、アメリカのインディースタジオSnoozy Kazoo。5人のスタッフが関わっており、ゲームジャムで生まれたアイデアを発展させ、本作を開発しているという。itch.ioではデモ版が配布されているので、まずはその世界観を味わってみるのもいいだろう。
『Turnip Boy Commits Tax Evasion』はPC(Steam)向けに2021年に発売予定だ。