弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMは6月24日、デジタルゲームイベント「New Game+ Expo」内にて、『黄昏ニ眠ル街』を正式発表した。対応プラットフォームはSteamで、発売時期は2021年とされている。国内向けにはこれまで美しいトレイラーが公開されてきた同作であるが、PLAYISMからのパブリッシングが決定している。なお海外タイトル名は「Tasomachi」である。
『黄昏ニ眠ル街』は、人の居なくなったオリエンタルな街を探索する3D探索アドベンチャーゲームである。主人公のユクモは、自慢の飛行船に乗って旅をしている少女。とある用事から東洋の街へやってきたのだが、到着と同時に飛行船が故障。飛行船はなんとか陸地へ不時着させたものの、街は静寂に包まれ、周囲は霧に覆われていた。ユクモは飛行船を修理するため、ゆったりとした時間の流れる不思議な街を探索することになる。
ユクモが迷い込んだ街には、住人のお手伝いをしていた2足歩行の猫型種族が暮らしており、彼らとのコミュニケーションが可能。また、不思議な街の中には遺跡が点在している。ユクモは、遺跡の中でさまざまなアクションや謎解きに挑戦し、街の探索を進めたり、飛行船の修理に必要なものを手に入れていくのだろう。そのほか、この世界のエネルギー源である大地の源が街のあちこちにあるそうだ。
本作の特徴は、街を表現した美麗な3Dグラフィックだ。桃色に染まった街路やイチョウの舞う双子大橋、水上に浮かぶオリエンタルな街の光景の数々。人気のない異国情緒溢れる情景が、3Dによって美しく描写されており、見るものの目を奪う。プレイヤーは、ユクモを操作して、ジャンプやダッシュも駆使しつつ街の中を探索することになるが、こうした街をゆっくり探索できることも、本作の魅力の一つだろう。
本作を開発しているのは、同人サークルOrbital Expressのnocras氏だ。同氏はイラストレーターとして活動するほか、『ポケットモンスター ソード・シールド』のフィールドマップデザインや『ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア』に背景アーティストとして関わっている人物。本作は、同氏の描いたコンセプトアートを元にUnreal Engine 4にて開発されており、魅力的な街の光景にも同氏の本業が生かされているわけだ。なお、本作のアルファ版も付属するガイドブックが同人ショップに委託中。ガイドブックには『黄昏ニ眠ル街』の世界観や観光ガイドが掲載されているほか、スクリーンショットも確認できる。
『黄昏ニ眠ル街』はSteamにて2021年に配信予定だ。