個人開発者のかいふ氏は6月17日、Steamで開催中のデジタルゲームイベント「Steam Game Festival: Summer Edition」にて『ダンジョンクラッシャー きりたん』の体験版を公開した。体験版にはエリア1が収録されており、序盤の数ステージが遊べるようになっている。
『ダンジョンクラッシャー きりたん』は、東北きりたんを操作して、ステージを破壊したりボスと戦うダンジョンぶっ壊しゲームだ。本作の主人公である東北きりたんは、姉の東北ずん子やゲームなどが好きな小学5年生の女の子。どういうわけかドットとブロックで表現された3Dの世界にやってきた彼女は、ステージを探索し、襲ってくるずんだ餅と戦いながら、ゲームを攻略していく。
本作のきりたんは、タルや木箱を破壊する力を持っている。具体的には、きりたんの目の前にブロックがある場合、それが1ブロックの高さなら飛び乗り、2ブロックの高さにブロックがある場合、それを破壊しようとする。ステージ中には、木箱やタルで塞がされた道があるので、破壊できるブロックを壊しながら奥へと進む。
また、木よりも硬い材質のブロックで行く手を遮られている時は、きりたんも素手で破壊することはできない。40コイン入れると開く宝箱の中など、ステージ上にツルハシが設置されているので、ツルハシをどうにか入手すると、硬いブロックも破壊可能になる。
さらにきりたんがずんだ餅を食べると、姉の東北ずん子に変身。ずん子になったきりたんは、同じ高さのブロックを破壊し、ジャンプすることもなく直進する。ずんだ餅を食べた後は、ゲージを消費してきりたんに戻ったりずん子になったりできるので、特性の違うキャラクターを切り替えながら、ステージ攻略を目指す。どのブロックを壊して、どうやって先へ進んでいくのか、攻略ルートを考えるようなゲームプレイが魅力となるのだろう。
ステージは、ゴールを目指す探索ステージと、ボスと戦うボスステージの2種類。探索ステージでは、ステージ中に置かれたゴールを目指したり、あるいは隠されたゴールを探して、ステージを攻略。ボスステージでは、襲ってくる小さなずんだ餅と、巨大なボスずんだ餅が待ち受けており、ステージ中のブロックを破壊すると巨大ずんだ餅にダメージが入る。きりたんが動くと敵のターンも進むので、相手の動きを見極めつつ破壊の限りを尽くし、巨大ずんだ餅を倒すとステージクリアだ。
体験版にはチュートリアルと、エリア1のステージ4つが収録。ステージごとに探索ステージとボスステージが用意されており、合計8ステージ分がプレイできる。同じシステムの採用されたエリアマップの探索や、自由に視点が切り替えられるブロックの世界、ドットで描かれたきりたんやずん子、ずんだ餅といった可愛らしいキャラクターたちも本作の魅力。
本作を開発しているのは、前述のとおり国内の個人開発者のかいふ氏だ。東北三姉妹がカニと対決するTD『きりたんvsカニたん -ずんだもちを防衛せよ!-』を、Steamにて2020年2月に正式リリースしている。本作では、プレイヤーからのフィードバックを得るため、約1年間の早期アクセスを実施予定。早期アクセス中には、ステージの追加、キャラクターとボイスの追加、ステージ作成機能、スチームワークショップへの対応が予定されている。
同氏は、東北ずん子 データ販売ライセンス取得しているほか、カニと戦いずんだ餅を守っていた前作と異なり、今作ではずんだ餅と戦っている点は興味深い。また本作のピクセルアートは、稀にボイスロイドのドット絵を書いるという手巻氏が担当している。
『ダンジョンクラッシャー きりたん』は、2020年8月にSteamにて早期アクセス開始予定。体験版は、日本時間で6月23日までの期間、Steamストアページなどで公開中だ。