ミクロなキッズのサバイバルゲーム『Grounded』は「クモ恐怖症」でも安心してプレイ可能。クモの見た目を変える設定を用意
マイクロソフトは6月17日、傘下のデベロッパーObsidian Entertainmentが現在開発中のサバイバル・アドベンチャーゲーム『Grounded』の体験版を、PC/Xbox One向けに配信開始した。体験版の内容としては、マルチプレイはロックされているものの、シングルプレイにて30分間楽しめるものとなっており、一般のゲーマーが初めて本作に触れられる機会となった。
そうした中、本作のアクセシビリティ設定がコミュニティから注目を集めているようだ。そこには色覚設定やテキスト読み上げ機能のほかに、「Arachnophobia Safe Mode」つまり「クモ恐怖症」の人が安心してプレイできるようにするための設定が用意されているという。なお、本稿にはゲーム内に登場するクモの画像を使用しているため、クモ恐怖症の方は読み進める際には注意してほしい。
『Grounded』の体験版を初めて起動すると、上のスクリーンショットのように警告文が大きく表示される。内容としては、本作にはクモが登場し、その多くはプレイヤーよりもずっと巨大であること。そして、もしプレイヤーがクモなんて見たくない(super not okay)という場合は、アクセシビリティ設定にて「Arachnophobia Safe Mode」を有効にしてほしいと記載。また、この設定はビジュアルを変化させるのみで、ゲームプレイや難易度には影響しないとしている。
本作は、どういうわけか非常に小さくなってしまった子供達が、裏庭を舞台にサバイバルをおこないながら、元のサイズに戻ることを目指す作品だ。植物などの自然から資源を得て、武器や道具、拠点をクラフトすることが可能。そして、敵としてさまざまな虫が登場する。普段はちっぽけに見える虫も、ミクロサイズの子供にとっては大きな脅威。そんな虫のひとつとしてクモが登場するのだ。糸を射出しプレイヤーを足止めしてから襲いかかってくる恐ろしいキャラクターである。
大抵の人にとっては、好き嫌いはともかく、クモも敵のひとつとして対処できるだろう。しかし、クモの存在にパニック症状を起こしてしまうクモ恐怖症の人もいる。そうした人でも安心して本作をプレイできるように用意されたというのが、先述した「Arachnophobia Safe Mode」だ。
「Arachnophobia Safe Mode」は6段階のスライダーとなっており、0に設定するとクモは本来のデザインのまま。そして1段階ごと設定を上げていくにつれ、8本あった脚が4本になり、ついには頭と胴体だけに。この段階でもはやクモの見た目ではないが、さらに設定を上げていくと顎がなくなり、体型がデフォルメ化。最終的には身体の模様もなくなり、2つの球体に目が付いただけの生物になる。
最大設定にしたクモと実際にゲーム内で遭遇すると、ツルッとした丸い物体が宙に浮いて移動している。筆者はクモ恐怖症ではないため、これで本当に安心なのかどうかはっきりとしたことは言えないが、もはや虫には見えず気持ち悪さがかなり削がれていることは間違いない。とはいえ、クモは序盤に出会う虫の中でも凶暴な部類であり、先述したようにその挙動についてはこの設定の如何に関わらず変わらない。装備の整っていない段階ではなるべく出会いたくない虫である。
本作の体験版は6月22日まで配信中。PC版については、本日から開始したイベント「Steam Game Festival: Summer Edition」の一環としてSteamにて提供(関連記事)。また、Windows 10/Xbox One版も、「Xbox Insider Program」の参加者向けに配信されている。
『Grounded』は、Xbox One/Windows 10向けにはXbox Game Previewとして、そしてSteam向けには早期アクセスとして7月28日に配信予定だ。Xbox Game Pass加入者向けにも提供予定となっている。