一般社団法人デジタルエンターテインメントクリエイター協会(DECA)は6月10日、2020年3月に実施予定だったイベント「GAME CREATORS CONFERENCE ’20」の講演動画を公開した。『龍が如く7 光と闇の行方』のデバッグに採用された自動テストシステムに関する講演など、同イベントで実施予定だった8つの講演が、公式サイトから動画で見られるようになっている。
GAME CREATORS CONFERENCE は、例年関西で開催されている大規模なゲーム開発者向け勉強会だ。今年の同イベントは、3月27日に大阪府立国際会議場を会場に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によるイベント自粛要請を受け、3月2日に開催中止を発表。中止決定後、同イベントの実行委員一同によりなんとか出来る方法がないか検討された結果、講演の動画配信が決定されたそうだ。
公開された講演動画は、セガゲームスの阪上直樹氏による”「龍が如く7 光と闇の行方」の自動テスト活用事例とテスト自動化チーム(仮)による若手育成の取り組みについて”、SNKの泊久信氏および河合亨昌氏による”「SAMURAI SPIRITS」のStadia移植”、セガゲームスの柳瀬遼平氏による”デフォルメとリアルの両立を目指して ~新サクラ大戦のキャラクター作成事例~ “など計8本。
”「SAMURAI SPIRITS」のStadia移植”では、対戦格闘ゲーム『SAMURAI SPIRITS』をGoogle Stadiaのローンチタイトルとして移植するにあたって、どのような工夫が必要だったのかや、ストリーミング主体のプラットフォームでゲームを動かす上での注意点などが語られているという。
動画はそれぞれ40分から1時間程度のボリュームで、ゲームの開発現場でどのような工夫や技術が用いられているのか知れる、興味深い内容の講演が並んでいる。開発者でなくとも、普段遊んでいるゲームの裏側でどのようなことが行われているのか気になる方は、動画をみてみるのもいいかもしれない。「GAME CREATORS CONFERENCE ’20」の講演動画8本は、YouTubeに投稿されており、公式サイトからも閲覧可能だ。