ゲームオンは6月9日、『ロストアーク』のプロローグムービー第4弾および第5弾を公開した。創生の物語が描かれた第1弾から、アークラシアと悪魔の戦いやアークを巡るストーリーが展開されてきたが、本編へと繋がるプロローグムービーはおおむね公開されたようなので、内容をかいつまんで紹介しよう。
『ロストアーク』の舞台である惑星アークラシアは、秩序の神ルペオンによって始まる。混沌が支配していた原初の世界に、ルペオンが大宇宙オルフェウスを作り、またアークの力を利用して太陽を、アークの力を凝縮させてアークラシアを生み出した。続いてルペオンと七柱神は、アークラシアにさまざまな種族を創造した。その中で頭角を表したのがラゼニス族、シーリン族、ハル族の3種族だったが、ハル族が火の神からアークを強奪し、パワーバランスが崩壊。ラゼニス族も対抗してアークを盗み、種族間の戦争が起こってしまう。この戦争は、アークを盗んだ事実にルペオンが怒り、ハル族を消滅させ、ラゼニス族に最果てから世界を監視する役目を与えたことで終結する。しかし、戦争によって次元に亀裂が発生しており、そこから新たな脅威が出現した。アークラシアの誕生と同じ頃に発生した闇の星ペトラニア、混沌の神イグラハムの軍勢である。
神々とアークラシアの種族は混沌の軍勢に抵抗したが、戦争の余波が次元の亀裂を巨大化させ、大宇宙オルフェウスが闇の星ペトラニアを飲み込み始める。そこで、ルペオンがアークの力を解放。次元の亀裂を修正し、その余力がイグラハムの混沌と融合し、3体のガーディアンが誕生した。
侵攻に失敗したペトラニアには、暗黒と混乱の時代が訪れた。そこへ秩序をもたらしたのが、深淵から現れたカゼロスである。深淵の王を自称するカゼロスは、悪魔を創造し、ペトラニアに文明を築き、やがて混沌の神イグラハムを消滅させた。イグラハムの死の瞬間、2つの混沌が生まれどこかへと飛び去ったという。神を消滅させたカゼロスが次に取りかかったのは、太陽の創造だった。しかし、生まれたのは失敗作の紅き月。カゼロスの胸中には、アークへの羨望が残された。またカゼロスは、6人の軍団長を取り上げ、6つの悪魔軍団を結成した。カゼロスは空を睨み、紅き月が消え、カオスゲートが生じる瞬間を待っている。
一方、混沌の軍勢を退けたアークラシアでは、神々が去り、各種族が文明を発展させていた。その中で世界を事実上支配していたのが、神聖帝国セイクリアである。セイクリアのテルメル2世は、神秘的な力に取り憑かれており、さらに大きな力を求めてアークの痕跡を探求していた。また、アーク探求は後継者に引き継がれ、テルメル3世は多くの犠牲者を出しながら、6つの大陸にアークが隠されている事実を突き止めた。
神の意志という大義名分の元、アークを強引に奪うセイクリアだったが、ロヘンデルからアークを盗み出そうとした際の不手際から世界戦争が勃発してしまう。ロヘンデルを打倒するべく、セイクリアは大規模な兵力を動員するが、魔法により炎の雨や巨大な津波が発生し、セイクリアは窮地に。そこでテルメル3世は、魔法に対抗する手段として、アークの使用を決断し、アークラシアを破壊から守るガーディアンによって討ち取られ、戦争が幕を下ろした。しかし、戦いは終わらなかった。激しい戦いにより次元の亀裂が広がっており、カオスゲートから悪魔軍団が襲来したからだ。
後に鉄鎖戦争とよばれる戦いは、ガーディアンがアークラシア側に参戦したことで、互角の状態が長く続いた。しかし、カゼロスが紅き月をアークラシアの空に創り出し、悪魔を凶暴化させると、混沌に近いガーディアンが悪魔側に寝返り、戦況が悪化してしまう。そこで登場したのが、人族の戦士ルーテランをはじめとした、エスターと呼ばれる英雄たちである。英雄たちは、悪魔軍団長と戦いを繰り広げた。また、その隙にガーディアンがアークの断片を集め、アークの力によってカゼロスを封印し、鉄鎖戦争は終結した。しかし、溶岩の中でもカゼロスの肉体は消滅しておらず、カゼロスの魂はペトラニアに戻り、封印が解ける時を待っている。
鉄鎖戦争の後、アークラシアでは復興が進められた。エスターの1人シエンは、桜が咲く美しい土地にたどり着き、ガーディアンと共生する風流の庭園アニツが生まれた。呪われた地で生まれた悪魔と人の混血種族デランは、悪魔のような姿から人々に迫害され、復讐のためカゼロスの復活を待ち望んている。それが、元凶であるカゼロスへの復讐か、迫害した世界への復讐かはわからない。調和/創造/発展を理念に、多様な種族の文化を受け入れたベルンは、世界の中心となった。
セイクリアで科学や魔法を研究していた学者たちは、戦争後追放され、莫大な資源の眠る赤い砂漠に根を下ろし、大陸をアルデタインと名付けた。不毛の地を開墾するべく、身体の機械化を考案したアルデタインの人々は、人体実験を繰り返し、青い血の種族へと変貌し、ケナインと名乗っている。アークの残した余波は、アークラシウムと呼ばれ、さまざまな用途に使われたことで、世界を変貌させた。エスターの1人ルーテランが統治したルーテランは、貴族が王の権威に逆らい始め、400年間のの栄光は終わろうとしている。
鉄鎖戦争から500年、アークラシアでアークは神話となり、吟遊詩人の紡ぐ詩を誰も信じようとはしない。しかし、カゼロスの封印は少しずつ解け始め、各地ではカオスゲートが発生。悪魔との戦いが、再び起ころうとしていた。
『ロストアーク』は、韓国のゲームメーカーSmilegateが開発し、韓国版のオープンベータ時には、同時接続者数35万人を記録したというハクスラ系オンラインRPG。メインストーリーを追いかけるストーリーミッションを含めた戦闘系コンテンツにくわえ、カードバトルやクラフトなどの要素も存在。戦闘では、見下ろし視点で敵の攻撃を避けつつ、スキルを使って繰り広げられる。『ロストアーク』は、国内向けにはゲームオンからサービス予定だ。