水彩調の島を作るSLG『Townscaper』6月にSteam早期アクセス配信開始へ。ブロックを置くだけで生まれていく美しい島

Oskar Stålberg氏は水上建設シミュレーションゲーム『Townscaper』のSteamストアページを公開し、6月に早期アクセスを開始することを発表した。『Townscaper』は、極めてシンプルな島づくりシミュレーションゲームだ。

スウェーデンのデベロッパーOskar Stålberg氏は水上建設シミュレーションゲーム『Townscaper』のSteamストアページを公開し、6月に早期アクセスを開始することを発表した。

『Townscaper』は、極めてシンプルな島づくりシミュレーションゲームだ。「たくさんの建物とたくさんの美しさ。以上」とストアページで説明されているように、課題が与えられるわけでも、ゴールが設定されているわけでもない。プレイヤーはグリッドの設定された水面に土台を敷き、自由に建物を建築することができる。公開されたデモムービーを見ると、色を選んでブロックを配置するだけでアルゴリズムが構成を判定し、自動的に小さな家やアーチ、階段、橋、緑地などに変換してくれるようだ。


特筆すべきはその美しさだ。水彩調のグラフィックで描かれる島はノスタルジックで、海鳥の飛ぶ様子も風情がある。「ゲームというよりもおもちゃのよう」と説明されているように、ポコポコと心地の良いSEとともに可愛らしい建物を作るのはまさにおもちゃで遊んでいるような気持ちになれそうだ。


開発者であるOskar Stålberg氏は、Ubisoftでテクニカルアーティストを務め、『モニュメントバレー』のUsTwoにも在籍した経歴を持つ。技術とアートの両面でゲームづくりに取り組んできたクリエイターだ 。同氏はリアルタイム防衛シミュレーション『Bad North』(関連記事)の開発者(アートとプログラミングを担当)でもあり、作のグラフィックも『Bad North』に近い淡めのテイストに仕上がっている。島作りシムであり風景の美しさを全面に押し出した『Townscaper』は、Stålberg氏のアーティスティックな持ち味を存分に生かした一作となりそうだ。

『Townscaper』の早期アクセス期間は約4か月を見込んでいる。Oskar Stålberg氏は早期アクセスでユーザーの動向を探り、今後の方向性を決定する参考にするとのこと。製品版ではカメラモードなどの補助的な機能の追加も予定している。なお、製品版と早期アクセス版で価格の変更はない。

『Townscaper』の早期アクセスは6月開始予定。価格は未定ではあるものの、開発者のOskar Stålberg氏はTwitterで6ドルおよび5ユーロ程度を見込んでいると話しており、日本円換算では500円~600円ほどになりそうだ。

Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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