短編サバイバルホラー『丘の上の館』Steamにて配信開始。洋館にかけられた呪いを解く、シンプルな3Dホラー作品

個人開発者のおかわり はくまい氏は5月27日、短編ホラーゲーム『丘の上の館』をSteamにて配信開始した。日本語に対応し、価格は1000円。

個人開発者のおかわり はくまい氏は5月27日、短編ホラーゲーム『丘の上の館』をSteamにて配信開始した。日本語に対応し、価格は1000円。本作は、2019年末に開催されたコミックマーケット97にて頒布された作品だ。

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『丘の上の館』は、洋館に潜む亡霊と対峙し、忌まわしい呪いを解呪するサバイバルホラーゲームである。本作の舞台は、古い丘の上の洋館。この洋館では、過去に何件も変死事件が発生しており、住人の居ない状態が続いているという。主人公は、友人のオリバー警部から、館の調査を依頼された人物。夜の洋館に足を踏み入れたところ、不気味な声と共に背後の扉が閉まり、洋館へ閉じ込められてしまう。

降りしきる雨、カチカチと響く古時計、どこからか聞こえてくるなにかの囁き。無人のはずの洋館の中は、不穏な空気感で満たされており、どこからか視線すら感じられる。主人公は、館の中に残された手がかりを辿って呪いの正体へ迫り、憎悪によって生み出された怪異と対決する。

本作は、“死が迫ってくる”ホラーゲームだ。探索中、亡霊がプレイヤーへ向かってくることがあり、捕まるとゲームオーバーになってしまうので、亡霊と接触しないように呪いを解いていく。館の中には、過去の住人たちが残したメモや研究資料が残されている。文書にはカギの場所や呪いを解くための手がかりが記されているので、それらを辿り洋館からの脱出を目指す。また、探索を進めていくと文書によってかつて洋館で起こった出来事が明らかになり、亡霊の素性や呪いをかけた理由などが描かれていく。

全体的にシンプルな作品なのだが、その分遊びやすくまとまっていることが本作の特徴だ。具体的には、メモや文書の内容をしっかり読まなくとも、手順が明らかになれば随時目標が左上に表示される機能など、プレイしやすい仕組みが採用。亡霊も基本的に素直な挙動で動くため、亡霊との対決よりも、夜の洋館の雰囲気が味わえる内容に仕上がっている。なお参考までに、筆者がクリアまでにかかったのは1時間程度。オートセーブではなく手動セーブが採用されているので、何かが起こりそうな時には予めセーブしておくといいかもしれない。

本作を開発したのは、ゲーム業界で働くかたわら個人制作も行っているおかわり はくまい氏。UEDCircleなるUnreal Engineのゲーム開発サークルの室長も担当しており、本作にもUnreal Engine 4が採用されている。

『丘の上の館』は、Steamにて1000円で配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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