宇宙船運営SLG『Space Haven』Steamなどにて日本語対応で早期アクセス配信開始。個性豊かな乗組員と過ごす、大宇宙の旅
フィンランドを拠点とするインディースタジオBugbyteは5月22日、シミュレーションゲーム『Space Haven』の早期アクセス配信をSteam/GOG.comにて開始した。ゲーム内は日本語字幕に対応している。価格は2499円。29日までプロモーション価格の2249円で購入することができる。Windows/Mac/LinuxのOSに対応している。
『Space Haven』はスペースコロニーの運営を軸に、いくつもの惑星を股にかけた冒険や、宇宙にひしめくさまざまな勢力とのコミュニケーションを描くシミュレーションゲームである。プレイヤーは地球にかわる新天地を求め、民間人の寄せ集め集団を指揮し宇宙を旅することになる。
我が家であり、相棒であるスペースコロニーでは、プレイヤーが床のタイル1枚から設計を担当。船内における大気の循環システム構築をはじめ、電力と室温の管理や、ワープ用の冷凍ポッドの準備、戦闘用の武装、快適さの調節など、外観から設備まで、コロニーの全てを自由にデザインすることができる。また個性豊かな乗組員のメンバーにはランダムで、スキルや性格といった冒険に多大な影響を与えるであろう要素が割り振られている。
たとえば気弱な性格のキャラクターは銃撃の命中率に難があり、鉄の胃袋というスキルを所持している者は、何を食しても平気であるという。さらには空腹感やスタミナといったステータス項目のほかに、他の乗組員との相性や、精神状態にまつわる要素も設けられている。仮に乗員が限界を超えるレベルのストレスを受けてしまうと、精神崩壊を起こしてしまうようだ(食料難の際には食べてしまうことも可能)。なお乗組員は、宇宙に漂う無人船の中でコールドスリープされた者を解凍するなどして増やしていくことができる。
本作の舞台となる銀河系には、さまざまな資源を有した惑星だけでなく、海賊や奴隷商人、エイリアンやカルト教団などそれぞれにそれぞれの目的を有したコミュニティ達が点在している。見果てぬ新天地を目指す旅路の中で、時に協力し、時に敵対の姿勢を見せる彼らとのコミュニケーションは、各々のゲームプレイに多大な影響を及ぼすことだろう。組織そのものに加わるもよし、組織全てを壊滅させる大宇宙の覇者となるもよし、秩序構築のために警察のようなプレイに準じてみるのもいい。有事の際には宇宙船同士の戦闘だけでなく、敵の宇宙船に乗り込んだり、逆に乗り込まれたりといったシチュエーションが発生する。戦いの備えだけでなく、そもそも戦いを発生させないといった戦略も重要となってくるだろう。なお銀河系はゲーム開始時点で自動生成されるため、繰り返し遊ぶ度に新鮮な体験を味わうことが可能となっているようだ。そのほか、ゲーム中の設定が記されたデータログなど収集要素も用意されており、やりこみ要素も充実しているという。
本作は2019年にKickstarterを利用したクラウドファウンディングを行い、目標額4万ドルを大きく上回る、約26万ドルを集めることに成功。すでに支援者向けとしてα版のアクセスが行われていたが、ゲームの完成度を高めるには不可欠と判断し、早期アクセス配信に踏み切ったようだ。早期アクセスの期間としては1年から2年を想定しているという。なお、正式リリースに近づくにつれてゲームの定価は上昇する可能性があるとのことである。組織運営型シミュレーションゲームが好きなゲーマーのみならず、目標に向かった試行錯誤が好きな方はぜひ購入を検討してみてはいかがだろうか。