サメオープンワールドARPG『Maneater』日本語字幕に対応して配信開始。サメハンターに復讐するため、人を喰らいメガシャークへと成長を遂げる

アメリカの開発会社Tripwire Interactiveは5月22日、『Maneater』を配信開始した。対応プラットフォームはEpic Gamesストア(PC)/Xbox One。『Maneater』は、サメになって最強の生物を目指す、サメオープンワールドアクションRPGである。

アメリカの開発会社Tripwire Interactiveは5月22日、『Maneater』を配信開始した。対応プラットフォームはEpic Gamesストア(PC)/Xbox One。日本語字幕に対応し、定価はEpic Gamesストア版が税込4180円で、Xbox One版は税込4650円。Epic Gamesストアでは、配布中の1000円オフクーポンの対象となっており、通常価格の4180円から1000円引いた3180円で購入できる。なお、海外向けにPlayStation 4版も発売中だ。

『Maneater』は、サメになって最強の生物を目指す、サメオープンワールドアクションRPGである。主人公は、サメハンターによって母を殺された若きサメ。自身もハンターに傷を付けられ、代わりに腕を食いちぎったが、隻腕と体の傷は因縁の証だ。生後まもなく小さな体躯のサメは、来たるべき復讐の時に向けて、まずは餌を食べて立派なメガシャークへの成長を目指していく。

サメの生きる水の中には、ナマズやハタ、カメ、獰猛なワニなど水生生物たちが暮らしている。また水上やビーチでは、人間たちが我が物顔で過ごしている。幼いサメにも、強靭なキバとアゴは備わっているため、水中を泳ぎ、あるいは勢いよく地上へ飛び出して、食事にありつこう。具体的には、獲物へ攻撃してHPが0になると、餌をお腹の中へ収められ、餌の種類に応じた経験値が得られる。経験値を獲得するとレベルも上昇し、レベルに応じて体が大きくなったり、真水への耐性を得たり、新たな攻撃スキルを獲得したりなど、急速に進化していく。サメが進化すると行動範囲が広がり、新しい水中の環境には新しいクエストと餌が待ち構えている。


大人しい魚や危険な水中の生き物を食べてもあまり経験値は取得できないが、人間からは比較的多くの経験値が得られる。人間はボートに乗って呑気に過ごしている場合や、ビーチに行けば大量に存在し、あまり逃げたり抵抗することもなく、魚4匹から10匹分程度の経験値をくれるので、美味しい存在である。こんなに経験値がもらえるなら、サメが人を襲うのも納得できよう。しかし、人間を襲っていると脅威度ゲージが上昇しはじめ、銃を片手にサメを狩ろうとするハンターが出現。少数なら新しい餌がやってくるだけだが、ハンターを食べても新しいハンターがどこからともなく現れ続けるので、次第に数の暴力に押されてしまう。このように、人間を食べたいけれど食べすぎると厄介なことになるという、人食いザメならではの状況が描かれている。経験値はクエストの達成やランドマークの発見など、他の手段でも手に入るので、人食いはほどほどに留めるのがいいかもしれない。


前述のように、本作のサメは進化するタイプのサメである。進化にはレベルに依存するもの以外に、バウンティーハンターを倒して悪名ランクを上昇させることや、二つ名の付けられた頂点捕食者を食べることで手に入る進化もあり、そうした一部の進化は装備によって効果を発揮する。進化は顎やヘッド、内蔵といった部位ごとに装備可能。たとえば、「バイオエレクトリック・トゥース」を装備すれば噛む度に電流を発生させ、高度ソナーを装備すると周囲の生物が探知できるようになる。こうした進化は、経験値を割り振ってアップグレードさせられるほか、新しい進化との付け替えにも対応している。おそらくサメトルネードになることはできないが、サメ映画に登場するような、特殊な能力を持った好みのサメになれるわけだ。

また、ストーリークエストを達成していくことで、本作のストーリーも進行。メガ・シャークの成長譚の間には、因縁のサメハンターが登場するドキュメンタリー番組「マン・イーター」の映像も流れ、番組を通じてサメハンター側の様子も描かれていく。ただサメが獲物を捕食するだけでなく、ユーモアを持ってサメの世界を描いていることも、本作の魅力と言えるだろう。


本作を開発したのは、Tripwire InteractiveとBlindside Interactive。開発当初は、非対称サメマルチプレイ対戦ゲーム『Depth』のメンバーも関わっていたという報道もあり、サメに対するこだわりの感じられる仕上がりになっている。ShaRkPG『Maneater』は日本語字幕に対応し、Epic Gameストア(PC)/Xbox One/海外PlayStation 4向けに発売中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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